古靴は語る


フィンセント・ファン・ゴッホ
Vincent van Gogh


今回は、
彼の描いた 「古靴」

コレを語ってみますぞなもし。





この作品、

重たそうな古い皮靴が
ドーンと描かれています。

gogh_souliersa.jpg



いかにも履き潰したような
この古い靴。

これは、ハイデガーによると
南フランスの貧しい農民の靴なのだそうです。
(違うという意見もありますが)

過酷な農作業に
耐えてきたであろうこの革靴




古びた皮の匂いと
湿った土の香り、

ズッシリとしたその重さと・・

そして
ほのかな暖かさが伝わってくる。



その暖かさとは、
きっとこの靴の主人が持つ
生きていく力 家族を守ろうとする意思

そんな
自己超越性のもつ
人としての人そのものが放つ

精神の醸し出す
熱エネルギーのようなであるかもしれない・・・


>精神のエネルギー
コピー ~ 2009120917595096cSORA「スタンドでしゅね! (キリッ





この古靴、

誰がどんなふうに
履いていたのだろうか?



そこにあった
その人生を考えると

不思議と

その情景が
浮かんでくるような気がしてきます・・・


hana happyHANA「妄想くるか? ぷす~www



冷たく広大な畑に

マメだらけの痩せた手に鍬を握り
土を耕す

汗はもはや枯れ果て
腕は疲労にふるえるが

それでも
力をふりしぼって
この大地を耕す


働いても働いても
暮らしは貧しい

どうもがいても
何も変わりはしない


曲がって固まってしまった腰をのばし、
灰色の厚い雲で覆われた
遠いあの空を見上げれば

この世はなんと
厳しく辛いものなのか・・・!



しかし

わたしには
帰れる場所がある


そこには愛する家族があり

子があり 妻があり


たとえこの身が朽ち果てることとなっても
守ってゆきたい人たちがある





さぁ、もうひと頑張りだ


力を込めて

この靴と共に
この大地を踏みしめよう!


生きてゆこう

今日を そして明日を






この時代、
ロシアの農奴や
日本の荘園もそうですが

領主に対して農民というのは
強い隷属関係にあり、
絶対的な権力と暴力で支配されていました。

農民は人間としてではなく
家畜と同等に扱われていたのです。



働いても、働いても、
生活は豊かにはならず

貧困のドン底であえぎ
今夜の食事すらままならない・・


しかし

常に飢えてはいたが
子供たちには笑顔があったろうし

愛する家族には
ぬくもりがあったろう、だからこそ

今日のこの一日に感謝し
明日を生きることが出来たのだ!






そんな貧しい農民たちの


汗と涙と、血反吐と絶望と・・

不条理な世界へ対するルサンチマン
それでも生きてゆくその勇気、

苦しさの中での
ささやかな喜び、

家族への思いや

愛や



それら全てが
染み込んだこの


重い重い
とてもつもなく重い
 



そこに生きる人間の魂がこもった

履き古されて痛んだこの重い靴!








フィンセント・ファン・ゴッホ


その偉大な芸術家が描いたその靴



その靴は
静かにそこに佇むばかりだが
しかし



目を凝らせば

耳をすませば

心を開けば




そこに描かれた人間たちの
生命の息吹が鼓動が

静かに、しかし力強く確実に

現代を生きる私たちにも


血を帯びて伝わってくるようではないか・・・!







最後にもう一度、

この絵をご覧いただこう。



最初にみた時とは

きっと違ってみえるはずです・・・





gogh_souliersa.jpg





はなそらでみる絵画
「古靴は語る」



おわり


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コメント

こんばんは~♪
↓花ちゃんそらくんは元気そうですね~(^_^)
仲良しだから、2ピキで弾けてますね。

「古靴」、好きだなぁ。。
絵なんだけど、その靴の歴史?みたいのを感じますよね。

アドバイスをありがとうです。
色々な考え方や受け止め方があるんだなって
思いました。

=くろりん様=

花そらは
あいかわらず元気でやってま~すi-278

ゴッホの「古靴」、長文なのに読んでくださってありがとうございます!

この世に存在する全てのものには
歴史がありドラマがあり
いろんな事情があるもの・・・

それを考えるだけで
なんだか

ひとつひとつ
全てのものが
愛おしく感じられてきますi-189





な~んてね!

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