恩讐の彼方に 2


花素空で読む文学シリーズ

恩讐の彼方に 


さて

旅にでた了海は、
たくさんの困っている人たちを
助けることに
全身全霊を捧げました。


しかし
いくら善根を積んでいるつもりであっても


今まで犯してきた罪は
空よりも高く

そしてこの些細な善根は
土地よりも低く



その現実に絶望することも
しばしばでした。


24SEP09 002a



こうして

苦しみながら、苦しみながら、

旅を続けてゆきますが



享保九年秋、
了海は豊前国、樋田郷にて

年間何十人もが命を落とすという
『鎖渡し』と呼ばれる
粗末な桟道を目にすることとなります。

↓こういうの
sando.jpg



おりしも
この桟道から落下して亡くなったという馬士に
一遍の回向をすることとなった了海でしたが

お経をあげると
足を早めてその鎖渡しへと向かいました。





さてそこは・・・

想像を絶する凄まじ難所でした。

27NOV08 323aa

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23SEP08 074aa


下を流れる川までは距離約5丈、
だいたい17メートルくらいの高さなうえに
流れはなんかもう超濁流、落ちたら一発アウトです。

上は上で、
高さ約十丈、30メートル以上の断崖絶壁!

下もダメだし、上もダメ。

なるほどこの桟道以外、交通の手段はなさそうだ・・・




了海は

震え慄く足を踏みしめ

恐る恐る
漸くその桟道を渡りきって
そして今来た道を振り返りました。





その刹那





彼の心に
咄嗟にある大誓願が

勃然として萌したのです!




コピー ~ 03SEP09 076a






そうだ!これだ!





一年に何十人もの
人の命を奪う、この難所!



自分の身命を捨てて
この難所を除こう!




絶壁を掘り貫いて、道を通じよう!





了海は


この岩山にトンネルを掘って

安全な道を造ろうと思い立ちます!!



03SEP09 018 back ground


03SEP09 028 korekoso


03SEP09 122 motomete









「命をかけてやらねばらならい!!」

08SEP09 012 dokodon





その3に続く



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