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読書


私の毎日は読書と共にある。
書は師であり友であり、私自身であり、
欠かすことの出来ない暇つぶしの道具でもあったり、
現実を押し付けてくるおせっかいな存在で、
同時に現実から逃避させてくれる救いでもある。
要するに、
なくてはならない人生の伴侶だ。

ハムレットにオフィーリア、
藺相如と廉頗、
助さんといえば格さん、といったほどの
切っても切り離せない存在、それが書だ。
これだけ言っても、まだ言い足りない。

さて、ここ数か月の疲労困憊の日々に
どうにも気分がすぐれなかった。
自分の能力に疑問が生じ
自信の根底が揺らぐ事態が続いた。
こんな時は三島由紀夫だ。
三島由紀夫の格調高い文章を読めば
なんだか自分が優秀であると錯覚できるので
きっと調子も戻るだろうと画策し、
すわ!と一冊取ってみたが、
なんと、拡張が高すぎて
読み進む気力が続かない。

よかろう、ならば、と、
今度は川端康成を手にした。
川端康成の静かな文章に浸りたい、などと
ある種、泣く子が母親に甘えるような姿勢で本を開いた。
淡々とした刺激のない、淡い色彩の美しい風景がひろがる。
人々は誠実に、懸命に生きている。
史記などには決して登場することのない
名もなき市井の人々。
一人ひとりに感情があり、思いがあり、人生があって、
そのひたむきな姿は私に勇気を与えてくれる。
登場人物の上品な言葉遣いも大きなポイントだ。

なるほど、今風の表現をかりれば、これは癒しの文章だ。
早朝の澄んだ森林に漂う霧のような清々しさだ。
今更ながら、回復の書を発見した。




読んでくださった方、ありがとうございます。


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