FC2ブログ

故紙録


故紙録、
ある古い時代の女性の記した書である。

この女性は、
子を次々と失くされたことから
なぜ自分だけが、という思いに
大変に苦しまれた、とのことだった。

然し、その後、悟りを認められるに至る。

そんな苦しみからどうやって
心の平穏にたどり着いたのか
私は尋常でない興味があったので、
話を聞かせて下さった方に
思い切って質問してみた。

しかし、その女性が悟りに至った過程を
話してはもらえなかった。
何故だろうと一瞬思案したが、
後になって考えてみると
単純な話、絶望から平穏への道程を
そんな簡単にまとめて語れるものではないし、
そもそも答えを求める私の姿勢が
あまりにも性急すぎたのではないか、と思った。
私はそこに、
凡てを転覆させるほどの
力強いヒントを求めようとしたのだ。

これでは話はしてもらえないだろう。

人が悟りに至る方法は様々で、
また、その悟りも人によって違うはずだ。
内容も程度も全てが異なる。
共通しているのは、
小さな気付きを一つひとつ実行する毎日が
先ず土台を作り上げ、
その僅かな積み重ねの
繰り返し、繰り返しの先にのみ、
漸く小さな蕾が結実するというこの事実だけだ。
花が開くきっかけも、又、様々だ。

地道な思考の繰り返し、
それがある年月を経て遂に満ち満ちて、
ひっそりと小さな花として現出する。
それが悟り、人の強さ、平穏であり、
そこに行きつくには内容と過程が必要なのだ。
簡単には語れない。

さて、理屈ではこうしてそれっぽく語れる。
然し果たして、私は本当に理解しているのか?
趙括談兵、笑止、であろう。
だからこうして考えてゆくしかないのである。





いつも読んでくださっている皆様、有難う御座います。
スポンサーサイト

| はなそらDAYz!ホーム |

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURL:
http://hanasora0526.blog72.fc2.com/tb.php/1969-0e3452ca
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザーのみ)