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不安の追憶


ここ数ヶ月は私にとって
人生最悪のかつてない疲弊の日々であった。

不安との戦いというべきか、
今やっていることが十分でなかったらどうしよう、という
将来への懸念、恐怖、慄きと戦慄…
鏡に映った憔悴の顔に思わずギョッとすることも
しばしばであったように思う。

監査で不合格をだされる場面を想像し
ひっ!と蛙が車に轢かれた時のような
奇怪な悲鳴をあげてみたり、
酒瓶をかかえたまま無様に身悶えしてみたり、
最早、気を患う一歩手前であった。

ところが、である。
ある心配事も、ピークを過ぎると
いつの間にか、どうでもよくなってくるもので、
駄目ならダメで、まぁなんとかなるだろ、と、
これまで存分に苦しんだことが
いつの間にか
取るに足らない細事にしか思えなっていた。

開き直りとはまた違うように思えるが、
私の心配は必ず極端な曲線を描いて
終息する時はあっと言う間といった特徴を持つ。
グラフにすると、
その形はちょうど、伊豆の達磨山に似ている。

達磨山は元々、
富士山のようになだらかに広がる
欧州の貴婦人のスカートのような形であった。
ところが、西は海に面している為に
どんどん波で削られ、崩れ、
今の様な急激な急こう配となってしまったのだ。
したがって、
中伊豆から西伊豆を目指して達磨山の山越えをすると
緩やかな上り坂に悠々と呑気なドライブとなるが、
一旦頂上を超えて西側の下りにかかると
極端に急なつづら折りの下りとなり
あっという間の走破、となる。
私の悩みが描く曲線はまさにこれだ。

人と話をするのさえ苦痛だったのが
ほんの先週の話だ。
日曜の夕べに明日の憂いを思い、
脂汗を流して苦悩するという
所謂「サザエさん症候群」というものを
はじめて経験した。
月曜の朝日が絶望の死刑宣告に思えた。
職場まであと15分もある、まだ大丈夫、
などと、往生際の悪い独り言を
死人のように呟いたあの通勤路、
今おもうとアホみたいな話だ。
ちょっとクスっとかしてしまう。
我ながら馬鹿々々しいというか、
何故そんなに不安だったのかすらわからず
自分のことながら理解に苦しむこととなり
いや、なんというか、恥ずかしさに身悶えしている
今日この頃である。

不安の種なんてものは、
突き詰めて考えると
本当にどうでもいいものだったりする。
突き詰めて考えなくとも、
時間がたてば自然に雲散霧消してゆく。
まぁ、文字通り雲みたいなもので
いつか勝手に晴れてゆくものだ。
熱い風呂にもいつかは慣れる、の法則に似ている。




いつも読んでくださっている皆様、有難う御座います。

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