かんなみ仏の里美術館


先日、約二か月ぶりに伊豆へ行った。

伊豆はドライブには程よい距離にあり、
よく思い付きでふらふらと出かける。
そんな調子なので、
道中で目的地を決めることも多々あるのだが、
今回は以前から考えていた
「かんなみ仏の里美術館」へ真っ直ぐに向かった。
私には珍しく、
確信に満ちた足取りのドライブであった。

さて、どうやら到着した。
道中多く設置された看板からは
所謂おもてなしの温もりが感ぜられる。
私はもう、入館前からその心地よい雰囲気に
うきうきとしてしまう始末で、
然しこれは決して根拠のないことではなく、
人と人との繋がりの深いコミュニティーに
今まさに参加しようとする
確かな予感からきたものであったように思う。

果たして的中した。
ボランティアガイドさんの丁寧な解説は
非常に丁寧で
そのわかりやすく順序立てられた説明は
聞き手のことを考えた思いやりに満ちたものであった。
又、ずっと地元で大切にされてきた仏像群と
それに関する歴史を
ビジターによりよく理解してほしいという
気持ちも伝わってきて、
その真摯な姿と共に
私の心を強く打つものであった。

こうして私は、
ガイドさんの解説だけですっかり満足してしまった。

美術館に来たにもかかわらず、
展示品の鑑賞に移る前に
解説だけで十分すぎるほどに満たされてしまったのだ。
そして、
精神交流から生ずる美こそに真の文化的価値があるのだ、
などと、おかしな説を唱えて、
一人で、うむ、などと頷きながら
妙な感動にうっとりと陶酔した。

さて、ガイドさんの解説に
以前紹介した八重姫のお話がでた。

少しこの地を離れれば
知っているひとは少ないであろうお話だけども、
ここ中伊豆では
皆さんが知る昔話として語られていることは
ガイドさんの口調からわかる。

あの時梯子があったならば
そう考えて
供養の為に梯子を持ち寄る人々姿は、
悲しいけども純朴で美しい。

こういった善男善女の暮らす
静謐な山峡の小さな集落で、
1000年もの間
受け継がれてきた清らかな信仰。

その一端に少しでも触れることができたこの一日。
出会いと交流と驚きと清廉に、
私は深く感謝したい。




いつも読んでくださっている皆様、有難う御座います。
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