FC2ブログ

私の現実


芳一のみていた世界は現実。
それは確固たる事実であり
現象であり、生きた血の通いなのだ。

そらが亡くなった時、
私たちはある湖のほとりで
そらの名を精一杯に叫んだ。
暮れかかる空、
いつも変わらない山々、
何処までも広がる湖面に向かって
何度も何度もそらの名を叫んだ。
霊山で行われる
この魂呼び(たまよび)という儀式は、
きっと死者に届くのだという。
夕暮れの刹那、
私は言い伝えが本当であった事を知った。
その実感こそが
私の感じた現実だ。

ある時私は、
米国に在る母の様に慕った方が
亡くなったという報を受けた。
自転車を飛ばして海にゆき、
遠く太平洋の向うの米国を想った。
その帰り、まるで人のような
大きな木の葉の塊が突然
突風に吹きあげられるのをみた。
上空遥か彼方に大きく広がりながら、
木の葉の一枚いちまいが
陽の光を受けてキラキラと輝いていた。
昼の空に夜空が現出したようなその光景は、
まるで魂が天に帰ってゆくようであった。
私はそれを別れの挨拶ととらえたが、
それも又、確かな現実であるのだ。

そろって水面を泳ぐ2羽の水鳥は
花とそらの遊ぶ姿。
寄り添うように咲いた2つのタンポポは
花とそらの微笑みの姿。
流れる2つの雲、天空の二人の童子たち、
ペアで存在するものは
凡てが花とそら…
これが私の現実世界であり
断固として存在する現実の心象風景だ。



いつも読んでくださっている皆様、有難う御座います。


スポンサーサイト

| はなそらDAYz!ホーム |

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURL:
http://hanasora0526.blog72.fc2.com/tb.php/1934-355c01e4
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザーのみ)