新九郎譚 「スーパーヒーローを問う」


さて、今回は又、我らが新九郎君から聞いた
馬鹿々々しくも微笑ましいお話をいたしましょう。
新九郎君の職場はほとんどが米人でありますので、
本邦の日常では決して聞かれないような
奇妙な会話が日常的に交わされるそうです。
正に、日常の中の非日常。
屹度お楽しみいただけるかと思います。




「スーパーヒーローを問う」

以下、新九郎君の職場で交わされた
あるアメリカ人達の青筋立てた議論です。
登場人物は、
BOSS(職場の長)
部下A
部下B
部下C
女性部下

ト、なります。
皆、アメリカ人で、立派な大人たちです。


BOSS 
「スパーマンこそが真のスーパーヒーローだ。
これはアメリカ国民であれば当然の常識として認識している事実だ。」

部下A
「バットマンは勝つための工夫をしますが、
スーパーマンはただ力押しで勝つだけです。
面白味がありません。」

BOSS
「面白い必要があるのかね?
彼はやるべき事をやっているだけで、
キミを楽しませる必要はないのだ。
彼の任務はエンターテイメントではないのだよ?」

部下A
「いや、そのエンターテイメントこそ、彼が生み出された理由でしょう?」

BOSS
「よく聞きたまえ。
スーパーマンは其の名が示す通り「スーパー」ヒーローなのだ。
一方、バットマンは単なるヒーローだ。そこに大きな差がある。
更に云うならば、スーパーマンは現実的だが
バットマンはてんで空想漫画の主人公ではないか。
スーパーヒーローとは呼べないな。
せいぜいSFヒーローだ。」

部下A
「スーパーマンは異星人なのだから、名前を変えるべきです。
スーパーエイリアンとすべきでしょう。」

BOSS
「彼はスーパーヒューマンなのだからスーパーマンで問題ない。
論点のすり替えはやめたまえ。
私たちは、活動の内容を議論しているのだ。」

部下A
「いや、彼はヒューマンではありません、エイリアンです!
これは事実ですよ!」

BOSS
「スーパーマンが地球生まれでないから人間でないと云うわけか。。
では、キミは、
アメリカ生まれでない人間を
ヒューマンでないと定義するわけだな?
それは人種差別主義者の考えだ。恥を知りたまえ!!」

部下A
「スーパーマンは弾丸より速く飛んで
ビルから落下中の人を救ったりしますが、
その速度でビルから落ちている人と接触すれば
つまりそれは
高速移動中の物体同士が衝突しているわけですから、
双方ただではすまないのではないのですか?
映画の映像は捏造に違いありません。」

BOSS
「彼は”スーパーマン”なのだ、そこが重要だ。
彼がスーパーである事を忘れてはならない。」

部下B
「みんな、忘れていませんか?
スパイダーマンこそが真のスーパーヒーローですよ。」

BOSS
「何を以てして彼を”スーパー”と呼ぶのだ?
あれは気味の悪いクリーチャーだ。」

(議論が続く)

部下C
「キャプテンアメリカはあまり好きではないなぁ。」

BOSS及び、その場の全員
「正気か?彼はキャプテン『アメリカ』だぞ?
おまえは愛国者ではない!!」

(一同に動揺が走る)

BOSS及び、全員
「おまえさてはテロリストじゃないのか? 
こいつは共産主義者に違いない!!」


ここで女性が登場。


BOSS
「キミが最も好きなスーパーヒーローは誰だね?」

女性部下
「スーパーマンね。
なんたって彼はボディが最高にセクシーだわ!」

BOSS
「うむ、キミはよくわかっている。
女性に人気なのも、スーパーヒーローの条件なのだ。」

女性部下
「バットマンはお金持ちなのが魅力だけど…
顔が見えないから不安だわ。
マスクを取った顔が醜かったら、と思うと。」

BOSS
「ではあのクリーチャー(スパイダーマン)など論外だな。」



…などト、この様な議論が延々続いたのだそうです。

バットマンファンの人がバットマンを賛美すれば、
スーパーマン信者のBOSSが
「バットマンはリッチマンであるにも関わらず
女遊びを一切しない。この点は尊敬しよう。
しかしだ!
何故、彼は女性を侍らせずに
ロビンなどという少年をパートナーにしているのか?
あれはバットマンがゲイである証拠ではないのか?
キミたち!
ゲイをスーパーヒーローと呼んでいいものだろうか?
やはり、スーパーヒーローの名が相応しいのは
その名の通り、スーパーマンだけではないのか?」
ト、口角泡を飛ばして問いかけるなど、
議論は白熱してやまなかったという事でした。

こんな熱い議論を日常的に楽しめる新九郎君を
少々羨ましく思います。 (少しですが)






いつも読んでくださっている皆様、有難う御座います。

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