真説「ウサギとカメ」


前回、
鈍足でありながら堅実なるA君を
「ウサギとカメ」のカメに例えました。
そこで今回は、
種本である「ウサギとカメ」の話をしてみましょう。

カメは確かにあのマラソン勝負で
ウサギに勝ちました。
それによって、気の毒なウサギ氏は
世界中に汚名を曝す事となってしまった訳でありますが、
まぁ、それはさておき…

あの勝負がカメの「諦めない」という
不屈の努力によってもたらされたという事実は
疑いようもありません。
「諦めたらそこで試合終了」という
あの有名な台詞が思い出されます。
然し、それだけが勝負を分けた要因ではありませんでした。
皆さんご存じの通り、
ウサギの最大の敗因は「油断」でありました。

逆に云えば、ウサギに油断がなかったら
カメが勝利する可能性はゼロでした。
つまり、カメのあの栄光は
100%自らの努力で勝ち取ったものではなく、
競争相手の過失に依存した
非常に頼りないもので、
勝負の決定権は常にウサギにあったのです。
ここを読み違えてはなりません。


今やあの童話は美談として
世界中の知るところとなっています。
地道な努力、諦めない勇気、
素晴らしいではないですか!
然し、もしもウサギが油断さえしなければ、
カメ氏のあの地道な歩みは
世界から嘲笑を受けていたでしょう。
俊足のウサギ相手に何やってんの?、などと。
然し、我らがカメ氏はここでニヤリと笑うでしょう。


歴史、過去というものは決して変える事は出来ません。
タイムマシン云々というのは
現実的な現代物理学からみれば夢物語にすぎません。
カメの勝利がこれだけ周知の事実となっている以上、
歴史的にみてカメの勝利は事実だったのです。
ではなぜそんなことになったのか?

ちょっとだけお教えしましょう。


あの運命の日、
天気晴朗で気温は27度、
南西の風が心地よく極めて快適な日でありました。
そう、これは昼寝を促す最適の天候。
そしてこれは偶然ではありません。
カメは…
この事を事前の調査で知っていたのです。
そしてこの日を決戦に指定しました。

当日、童話の挿絵にある通り、
カメは必勝の決意の白ハチマキで登場します。
頬は凛々しく引き締まり、
口元は固く結ばれ、
表情は本気の情熱に満ちています。
当然、ウサギは笑い転げてしまいますが…
ここで既に油断の種が芽生えつつあるわけです。
カメ氏の誘導が冴えています。

山の上までのコースは童話の挿絵を見る限り
最低でも25キロはあるように見えます。
そうするとこの天候ですから
各地に給水所が必要となるでしょう。
これらのボランティアは、なんとカメの一族です。
「動物界でもトップレベルのランナーであるウサギさんに
わざわざお付き合いいただけるのだから」、トいう理由で、
へりくだった態度のカメ一族がボランティアを申し出たのです。
余裕のあるウサギは片手団扇でコレを了承しました。

さて、これによってカメ一族は、
堂々と水に細工を施す事が出来るわけです。
もう勝ったも同然です。

然し、ウサギだって馬鹿ではありませんから、
敵種族からの提供品を
そう簡単には口にはしないかも知れません。
そこで一工夫必要になってきます。

如何にウサギが快調に駆けるといっても、
当然激しい呼吸はするでしょう。
カメの工作隊は、風上から唐辛子パウダーを
風に乗せて散布します。
カメがこのような化学兵器を使用することに
違和感をおぼえる方もいらっしゃるけも知れませんが、
よく考えてみて下さい。
本邦では古来、カメが玉手箱という恐るべき
デバイスを使用した例もあるのですから
ペッパー散布程度で驚いてはなりません。
而してウサギは水分が必要になる事態の運びとなりますが、
遥か風下の鈍足ランナーであるカメ氏には
何の影響もでないという寸法。

火照る喉を変だと思いつつも
ウサギは給水所でカメ達の差し出す水を口に… 
は、しません。
なんとウサギ氏は、ペットボトルを持参しており
余裕で水分補給を行っています。
片手団扇の余裕はここからきていたのです。
(わざわざこの天候を選んだんだ、
どうせ水に睡眠薬でも入れるのだろう)
どうやらウサギには全て御見通しだったようです。
「その奸計に正面から向かい合い正々堂々と勝利してみせる!」
なんだかウサギを応援したくなってきます。

しかしカメたちはまるで慌てません。
頑張れ、頑張れ、とコース沿いで応援しているのみです。
ウサギのずっと背後から、
まかせろ!まかせろ!というランナー・カメ氏の声が聞こえてきます。
大丈夫、コイツらがどんな策を図ろうとも、
肝心のヤツはまだまだ遥か後方…。

さぁ、ようやくゴールが見えてきました。
もうひとっ跳びで勝利の栄光が待っています。
ウサギ氏は余裕でテープを切ろうと
ゴールに迫り、最後のコーナーを曲がりますが…

なんとその先には、ゴール直前のカメの姿が!
あっという間もなくテープを切ってゴールインし、
一瞬、呆然となるウサギ…!

驚いたことに、
いままで後方を走っていたカメは
実は影武者で、本物のカメ氏はゴール付近に
「最初から」隠れていたのです。
ウサギにはカメの個体の見分けなんてつきませんから、
訳もわからず地団太踏んで悔しがることしか出来ません。
凡ての小細工は、
最後の勝利を決定づけるこの埋伏計から
ウサギの目を逸らさせる為の囮だったのです。
ここに勝負は決しました。

どうでしょう。
これこそ兵法というものです。
カメは己の力を知り、
走りでは決してウサギには勝てない自分を
よく知っていたのです。
その現実を否定することなく
きっちりと踏まえたうえで計略を練り、
この工夫を生み出したのです。
敵の目を本命から逸らさせる計も
兵法の基本の一つですね。
実に見事です。

真相を知ってしまえば、
なんと愉快なお話でしょう。
さて、これが童話「ウサギとカメ」の真実であります。
私たちはここから何を学ぶ事が出来るのでしょう。
これが本日の課題であります。




sora tang2そら「(ポカ~ン…)








SORA uuu07JAN09 010そら「あの… 何なんでしゅか、コレ…?」


hana ordinary花「プリプリ ぱぷす~www」





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