見えなかったもの


遊歩道を、厳しい表情で歩く一人の御老人。
公園のベンチに、一人茫然と座っている御老人。
何処にでもある光景だ。
然しその普通の光景が、
今や、厳粛なものとして私の目に映るようになった。

かつて、彼らの傍らには、きっと誰かがいたはずだ。
二つの並んだサクランボのように、
二つ揃って一個体という
精神を分かち合ったパートナーがあったはずなのだ。

然し、今は一人。

過ぎ去った日々を思い
どうしてもその場所に帰ってしまう。
かつての思い出に
無意識のうちにその場所に足が向いてしまう。
そんな事情が
彼らの孤独な背中に浮かんでいる。

目には映っていても
心理的に見えていないものがあった。

今はよく見えている。




花そらと歩いた道を行く今は一人。

11SEP15 SAGAMI Rvr 036a



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