林太郎とエリス


夏のある午後、
つがいの鳶が並んで海を眺めている。

移り変わる四季を海の様相に感じながら
林太郎とエリスの時間は静かに進み、

幾年の年月を経て、遂にその時が来た。


「僕はもう行かなければなりません。」




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エリスは今、一羽だ。
いつもそこに居た林太郎は
最早旅立ってしまった。

世界の理は、
何者にも平等であるのだ。

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然しエリスには、
その現実を受け止める事は能わなかった。

エリスは林太郎の姿を探し

何処までも、何処までも、
大空をぐんぐんと昇っていった。


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幻だったのだろうか。
その時、疲労で朦朧としたエリスの目に、
太陽を目指して飛ぶ林太郎の姿が映った。

エリスはもう目にいっぱいの涙をためながら、
無我夢中で林太郎を追って飛んだ。

「林太郎さん! 私を置いて行かないで下さい!」






追いかけても、追いかけても、
エリスは決して林太郎には追いつけなかった。

この現世に於いては、
先に旅立った者に追いつく法などありはしないのだ。

それでもエリスは飛び続けた。






やがて、エリスの身体は、

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強烈な太陽風に粉々にされて、

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光の粒子となって大気に散乱した。

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エリスの身体は自然へ還った。


だが、
魂は林太郎のそれと共に在り、
今でも一緒に海を見ている。



よううやく手に入れた永遠の安息を楽しむかのように・・・


















いつも読んでくださっている皆様、有難う御座います。
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