続・誇り高き死


ある岩場で
偶然目にした隻腕のこの蟹。

<私は彼を知っている…>


21JULY15 CHIGASAKI 013a



去年の夏のことだ。
私はこの蟹の
身命を賭した生き様を目の当たりにした。

蟹は、傷ついた妻を救う為、
命を懸けて荒波に立ち向い……

そして敗れた。

波に飲まれ、天地がグルグルと回転する中、
もがきながらも蟹は、
妻を抱いたその手を決して離しはしなかった。

そう、離しはしなかったのだ。



大波が去って気が付いた時、
蟹は浜辺に打ち上げられていた。
そこに妻の姿はなく、

妻を抱いた彼の腕は、
根本から無くなっていた。



これからこの蟹は
どのように生きてゆくのだろうか。

妻を亡くし、腕を無くしたその姿は痛々しく、
悲壮感に満ちている。
然しこの小さな勇者は、
重たい身体を引きずりながらも
懸命に今日を生きようとしている。





S105SEP14 SHN 043


いつも読んでくださっている皆様、有難う御座います。
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