ひとときの再会


私はよく、花とそらの夢をみる。
夢の中でふたりは、
いつもと変わらぬ姿で
何事もなかったように私に接してくれる。
然し私は、
花そらが最早この世界を共用していないことを
わかっているので、
この機会にたくさんこの子たちを抱きしめよう!
ト、無我夢中で
花の肩を抱き、そらの背中を撫でるのだ。

『私は今、昔に帰っている。』
夢の中で沁々と云う。

こう云い得た時、
私は安慰を総身に覚える。
この再現の昔のなかに、
純一無雑に安らぎを見出す。

裏にも表にも、慾得はない、拘りはない。
自己を圧迫する道徳もない。
雲の様な自由と、
水の如き自然とがあるのみだ。

そうして凡てが幸であった。
だから凡てが美しかった。
私は花とそらと一緒だった。

・・・・・・・・・・・・




然しやがて、夢から覚める時が来る。
茫然と見上げるその先、
いつの間にか晴れた梅雨の夜空にはただ、
洗ったような月が煌々と照っているのみ。






2014-10-18 18OCT14a



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