ある思想の敗北


私には夢があった。
花とそらが永遠であるという、
世界はそう在らねばならないという、
全身で祈った夢があった。

然し私のこの夢はあっけなく破れた。
この敗北が必然なのは明白ではあったけども、
それでも私は
勝利を夢みて疑わなかった。
(疑う事を拒否していた)

暖めてきた仄かな夢、
その夢が造り上げる
ある美しい清純な愛の結晶。

やがてそれが
時の流れに敗れてゆく様を目の当たりにしながらも、
尚も私は力強く信じようとした。

そして私は破れた。
世界の理の前に
血を流しながら敗北したのだ。……






然し、前にも書いたが、
人は意外と強く出来ているものだ。
気が付くと、
よろめきながらも前へ歩こうとしている自分がいた。

「人とは本来、前に歩くように出来ている。」
心からそう思い、人が生まれながらに備え持っている
他愛のない前向きな姿勢に頬を緩めたとき、
…… なんということだろう。

私は敗北と握手をしていた。









26MAY15 IZU 008a



いつも読んで下さっている皆様、有難う御座います。




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