半可通の油断


先月の座禅は非常な難儀であった。

早朝の朝霧がかかった森のように
ただ静かにひたすら座ってらっしゃる皆様の中、
私だけが、火にかけた薬缶のように
真っ赤になってグラグラと沸騰していたのだ。

腰も足も粉砕されるかの如く、痛い。
その痛みは身体だけでなく精神も熱し、
私は身も心も
噴火のエネルギーに山体が膨張した
火山のようになっていた。
最早、座禅の姿ではない。

このところ、座る事に慣れてきたという自負があった。
そのせいで、毎日の座禅の時間を短縮してしまっていた。
要するに、楽をしていたのだ。
その結果がこのざまである。


「十分には十分の功、
二十分には二十分の徳があり、
とにかく毎日座り続ける事が肝心である。」
という意味合いの台詞が夏目漱石の小説に出てくる。

これは極めて正しいし、大事な事だと思う。
間違いなく、継続の支えとなる言葉だ。
私の情けないなところは、
その言葉にすっかり甘えてしまったことに尽きる。

二十分、三十分、四十分出来るところを
十分ですましていた。
毎日少しでもやればいいや、と、
すっかり甘えてしまっていた。
だから私は阿呆なのだ。


せっかくの貴重な言葉も、
自分の都合の良い部分だけを取り出して
そこに甘えてしまっては意味がなくなる。

ある老師が、
「座るならしっかり座れ」
という意味の事を仰っていたが、
私にはこの教えが出来ていなかった。


毎日が修行である。
これでいいのか、と、
自分に問いかけをする事を忘れぬよう、
用心、用心。。



09MAY15 011SF








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