花の枝かじり


そして、この若宮公園は、
元気だった花が最後にお散歩した場所でもある。
緑がいっぱいで空気も澄んでいるこの公園を、
花とそらは本当に大好きだった。
遠くには丹沢の山々も見える。

私は今でも、こうしてこの公園に足を運んでしまう。
緑を歩き、風に吹かれ、
ぽっくんの木と語り合い……。

公園を歩いて行くうちに、
足元に枝を見つけた。

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花は枝をかじるのが大好きだった。
枝を見つけたら、ひょいと咥えあげて、
塩梅の良い場所まで歩いて行って、
どさりとふせて、がじがじと枝をかじるのだ。

この間、枝かじりがそれほど趣味ではないそらは、
困ったような顔をして
隣でお座りしているのだが、
彼の偉いところは、花の枝かじりが終わるまで
待ってくれているところだ。
その姿を思い出して
ふと口元が緩んでしまった。

楽しかったあの日々を思い出しながら、
私は公園を歩いた。
すると、何故だかこの日は、
やたらと落ちている枝が目についた。

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普段なら、こんなにたくさんの枝はないはずだ。
しかも、こんな上手い具合に、
長さも太さも枝かじりに申し分ない
そしてしっかりと堅そうな極上品ばかりが、
行く先々に点々と落ちている。。

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精霊となった花は、
きっとこれらの枝を拾い上げて
がじがじとかじって遊んでいることだろう。
その隣でやっぱりそらは
困ったような顔でお座りしており、
そして未だ現世にある私は、
近くのベンチでお弁当を広げるのだ。


雲がゆっくりと流れて行くこの公園。
見えないけでも、
私の愛した子らはいつも一緒にいてくれる。


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いつも読んで下さっている皆様、有難う御座います。



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