小十郎と喜多、君主の仇討を果たす (中編)


雀の世界にもいろいろなドラマがある。
彼らもまた、
人間と同じように悩み、喜び、毎日を懸命に生きているのだ。





小十郎と喜多、君主の仇討を果たす (中編)

『報復は、最も屈辱的な方法を以て成し遂げなければならない。』

小十郎は、竹に舞う伊達雀の紋章に誓った。
一羽の雀として、
この誓いは命に代えても成し遂げる心持だ。
であるが、重臣・左月斎鬼庭良直に対し、
どうすれば最も屈辱的な方法を遂行 execute しえるのか。
小十郎は悩んだ。
悩んで、姉に支援を要請することにした。
姉は知恵者で知られている。

片倉小十郎には頼りになる姉がいた。
その名を喜多という。
たいへんな才女で、その智はかの諸葛亮にも匹敵すると
言われたとか言われないとかであるが、
とにかく尋常なく頭の回る、聡明な少女雀であった。

喜多は謀った。
その神算鬼謀は、やはり諸葛亮を思わせるほどであった。
離間の計、贋書の計、
美女連環などという、えげつない計までも用い、
ついに暗渡陳倉の計を成功させて、
左月斎の寝所に侵入することに成功した。

「左月斎にとって最も屈辱的な悪戯を成功させる。」
今や、その計画を実行に移す時が来た。 
失敗は許されない。……

さてその計画であるが、
これもまた喜多が発案したものである。
内容は簡単明瞭だ。
同じ悪戯を再度施し、全く同じ辱めを与え、
その粗忽っぷりを笑ってやろうというものだ。

<左月斎の枕に思いっきりの爆竹を仕掛ける>

何ともはや、はた迷惑な話である。





(後編に続く)










いつも読んでくださっている皆様、有難う御座います。


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