相模川の畔で夕陽を見送る


花とそらと、
わたくしは確かにこの場所で夕陽を見ていた。
今は遠いあの日に。

沈みゆく夕陽は丹沢の向うに段々と小さくなり
その長い波長の柔らかな赤は、
わずかに残った炭火のような儚さで
山の稜線に消えていった。

消えゆくものを見送りながら、
わたくしは愛する子らをしっかりと抱き
その心臓の鼓動と身体の温もりを
確かにこの腕に感じていたのだ。

丹沢はただ、静かに夕陽を見送っていた。

花、そら、丹沢の山々……
あの時、わたくしたちは確かにひとつであった。
皆が夕陽に涙し、消えてゆく最期のその輝きを
手を取り合って、肩を抱き合って、見届けたのだ。

わたくしたちはその時、
確かに皆ひとつであった。





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