ここにも


丹沢に向かって
自転車を走らせていたら

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小さな花がふたつ、並んで咲いていた。


寄り添うように咲いている
この小さくも美しいふたつの花。

どうしたって
あの子たちの姿を重ね合わせてしまう。


私はしばし立ち止まり、

「ありがとう、私たちはいつも一緒なんだね。」

そう語りかけた。

花たちは、
静かに揺れてこたえてくれた。



あの子たちはもはや自然の一部なのだ、
世界のどこにいても会えるのだ。

私はこの美しいふたつの生命に
小さくお辞儀をして、
ゆっくりとペダルをこいで進みだした。

しかし、さぁゆこうと顔をあげたその先の光景に
私ははっと驚き、思わず息をのんで自転車を降りた。


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なんということだろう。

そこには、
同じ花が無数に咲き乱れていたのだ。

あの子たちの姿を思った花が
たくさんで私を迎えてくれていたのだ。


大勢でゆっくりと揺れる花たちは、
まるで私に手を振ってくれているようであった。


私は感動に立ちすくんだ。



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ささやかなことかもしれない。

しかし私は
無性に嬉しくてたまらなかった。

あの子たちの示してくれた優しさを
見逃すことなく感じることが出来たからだ。


悲しいのと嬉しいのと
複雑で切ない気持ちが軽く胸をしめつけた。







初夏の山へと続くこの道。

ここにも、
花とそらは在った。


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