一つの約束 太宰治


難破し、荒海に投げ出された男が

怒涛に巻き込まれ、海岸に叩きつけられ、
必死にしがみついた所はある燈台の窓縁でした。

助けを求めて叫ぼうとし窓の内を見ると、
今しも燈台守の夫婦とその幼き女児とが
つつましくも仕合せな夕食の最中でありました。

男は一瞬、声を出すのを躊躇しました。
助けを求める自分の凄惨な一声で、
この団欒が滅茶々々になる事を畏れたのです。

男のその<ためらい>は一瞬でしたが・・・

転瞬、ざぶりという大波が押し寄せ
その遭難者のからだを一呑みにして、
沖遠く拉し去ってしまいました。

もはや、助かる道理はありません。。



さて

この遭難者の美しい行為を、一体誰が見ていたでしょう。
誰も見てやしません。

燈台守は何も知らずに一家団欒の食事を続けていたに違いないし、
遭難者はたったひとりで死んでいったのです。

月も星も、それを見ていなかった。

しかしその行為は、
この世界に確かに存在した事実なのです。


誰も知らない

しかし間違いなく其処に在った、
嘘ではない厳然たる事実



太宰治は小説家として、
そういった「隠れた宝玉」のような話を
語ってゆくのが生甲斐だと

そうのこしています。







そしてこのわたくしは・・・





小さいけども

flower08MAY13 054



この世界の片隅に
確かに燈り続ける


rd03MAY13 055



生きる喜びに満ち溢れた
『この二人の童子たちの力強い生命』


wings10MAY13 014





それを記してゆくのが

おおきな生甲斐なので御座います。






HANA19APR13 151


SORA19APR13 142









いつも読んでくださっている皆様、有難う御座います(感謝) m(_ _)m

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