花そら双子星 白木蓮のたおやめ


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(天の川の西の岸に小さな二つの星が見えます。

 あれは、
 花ちゃん童子とぽっくん童子という
 双子のお星さまの住んでいる小さな水精のお宮です。

 夜は二人ともきちんとお宮に座り、
 一晩、天空の回転に合わせて星めぐりの歌をうたいます。

 それがこの双子のお星様の役目でした。)







遠いむかしのお話です。

あるところに、
それはそれは美しいたおやめがおりました。
名をお江といいました。

お江は、あるとても立派な武将と
愛し合う仲でした。
その益荒男、
名を源二郎といいました。





山が紅葉にもえる秋のころ、
世はいくさとなり
源二郎は出陣してゆきました。

堂々たる騎馬武者の列を

お江は
花ちゃん童子、ぽっくん童子と一緒に
静かに見送りました。





「源二郎さんは立派です。
 あの勇ましい赤備え、僕、憧れる。」

「すぐに勝利して帰ってらっしゃいます。
 えぇ、きっとそうですとも。」


二人の童子たちと共に、
お江は源次郎の帰りを待ち

日夜その無事を祈っておりました。


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遠い北国でのいくさは熾烈を極め
季節は冬となりました。


寒風に凍りつく林の中

仰向けに倒れた鎧の袖も草摺の端も
みな白い雪におおわれながら

源二郎は

木々の間からわずかにみえる
灰色の空をみあげてつぶやきました。


白木蓮のように可憐なあの人

あの白い花が咲く春のころ、
きっとまた笑って会えるだろうか・・・



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「雪が降ってまいりました。」

「お江さま、
 屋敷の中にはいりましょう。」


「いいえ、ここにこうしています、私は嬉しいのです。
 あの方は今きっとこの同じ灰色の空のしたで
 この同じ雪を感じていらっしゃるハズなのですから。。」


「では僕、お江さまの外套をとってまいります。」

「わたしは傘を。」


待ちましょう、みんなで源二郎さんを。


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冬が過ぎ

季節は春となりました。


それから何度も何度も
春が来ました。


そのあいだ

しなやかな、しかし決して倒れない
細木のようなお江の姿は

ずっと同じ場所にありました。



源二郎を待って待って

待ち続けたお江は



いつしか、白木蓮の木に姿を変えていました。





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春になると

今でもお江の白木蓮は立派な花を咲かせます。



咲いて

源二郎の帰りを待っているのです。



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