サソリの火は夜空を照らす


バルドラの野原にあるサソリが住んでいて
いつも小さな虫などを殺して食べて生きていた。

ある日、サソリはイタチに見つかり食べられそうになった。

サソリは懸命に逃げたが、
前にあった井戸に落ちてしまった。

とうとう溺れはじめたサソリは
薄れゆく意識の中でこう考えた・・・



私は今まで幾つもの命を奪って生きてきたのに
サソリに食べられそうになったら懸命に逃げた。

その挙句、
こんな井戸で無駄に朽ち果ててゆくことになってしまった。

もしもあの時
この身体をイタチに差し出してさえいれば、
イタチは一日長く生きられたかもしれなかったというのに。




そして
サソリはこう祈りました。



どうか神さま 私の心をごらん下さい

こんなにむなしく命をすてず
どうかこの次にはまことのみんなの幸のために

私のからだをおつかい下さい









そしたらいつかサソリは

じぶんのからだがまっ赤なうつくしい火になって


燃えて

よるのやみを照らしているのを見たのでした。。



SASORI16JULY11 005a





見上げれば夜空に

あかいめだまのサソリの火


その火は今も燃えている






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あなたの心の中にも・・・












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コメント

この写真、本当に大好きです。
花ちゃんとそらくんとママ、そして撮っているパパの
優しい時間が伝わってきます。

そして、さそりの火は私の心の中にも。ずっとずっとです。

=hashibamiさま=

hashibamiさま、コメントいただきありがとうございます。

そうですね・・・
あのサソリの火はずっとずっと夜空を
照らし続けるのです。

その光は
私たちの心をも照らし続ける。

そうなんですよ!
決して心が暗闇にとらわれないように、
そうやって照らし続けてくれるのです。

命の火というのは

そういうものだと思います。。


天にのぼってからも、
サソリは私たちのことを思っていてくれるのでしょう。

優しく清らかな子。。

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