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お酒のクライマックスは飲み始めの瞬間だと思う


私は酒が好きだ。
特に好きなのが最初の一口で、
しらふの状態から
急激に酔いに侵食されてゆく瞬間が好きだ。
胃に流れ込んだ酒が吸収され、
あっという間に脳に影響を始めるあの瞬間だ。

真っ白い紙を真っ黒な墨汁が染めてゆくような、
乾いた砂に打ち寄せる波が染み込んでゆくような、
突然の驟雨に世界が洗われてゆくような、
なんともいえない、この、
抗えない力による侵略を体験出来るのが
飲酒に於ける最初の楽しみであるように思う。

然し、残念なことにこの感覚を味わえるのは
ほんの一瞬のことで、
うむ!きたぞ!
などと叫んで、馬上杯を掲げて立ち上がり、
至福に身を震わせた後は
延々、ちびちびと飲むだけの平坦な道となる。

旅客機に例えることができる。
離陸からの急激な上昇、
おぉ、飛行機に乗っているのだ!
と、実感できる瞬間だ。
アムロ行きます!といった興奮。
然しこの後は延々と1万メートル付近を水平飛行。
稀に乱気流などアクシデントがあるところも似ている。
クライマックスはやはり、最初の始まりの発端にあるのだ。

とりとめのない文を書いている。
実はこれから歯医者なので、
目を背けようとして自分の好きなことを語っている、という訳だ。
私は歯医者が怖い。



読んでくださった方、ありがとうございます。
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歯科医院にて


私は歯医者さんにかかるのが大の苦手だ。
あの恐怖と緊張は正に日常の中の非日常と云える。
いつ、突然の鋭い痛みに襲われるかと戦々恐々、
恐れおののきながら、身を固くしている。

しかし、私のかかりつけの医師は大変に腕利きで
痛みなどは注射を除いてほとんどないに等しい。
実際のところ、痛いと思ったことは一度もないはずだ。
つまり、私はありもしない幻想に恐怖している訳なのだが、
それはわかっているのだが、矢張り怖いものは怖い。

治療を受ける時にいつも思い出すのが関羽の逸話だ。
関羽は、毒矢を腕にうけた為に骨を削る手術を受けたが、
その際、酒を飲みながら碁をうっていたというのだ。

ほれ、と差し出した腕を医師が切開して骨を削る。
関羽は意にも介さず碁を打っている。
彼の凄まじい精神力と豪胆さを表す名場面だ。
関帝は最早神格化されているので、
こういったエピソードには枚挙が暇がない。

私は学者ではないので正史だ演義だ、事実だ創作だなんて
まったく関係ない。
信じたいものだけを信じるし、
こうであって欲しいと思うことだけを信じて人生の手本とする。
関羽をはじめとして、中国の英雄からは学ぶことが多い。
常に人生の手本と出来るように努力しているつもりだ。
しかし、歯科医院での冷静な振る舞いだけは出来そうにない。



読んでくださった方、ありがとうございます。




また逢う日まで


熊野の旅は極めて有意義なものであり、
私の人生に多大な影響を及ぼす1ページとなった。

しかしこれは、単なる序章の予感がする。

必ずまた、熊野の地を歩くことになるだろう。
その為には、これから大いに倹約に励み、
おぜぜをかせがなければならない。

果てしなく続く山々、悠々と流れる大河、
濃い青の空と厚い白の雲、
山間に点在する古民家と
命を養う農作物、
生命と土地を守る神々の社。
美しい厳粛、熊野。

次の旅も航空機によるものとなろうが、
だんだんと近づく熊野に私はこう云うだろう。
熊野か、何もかも皆懐かしい・・・

何故だかわからないのだけど、
例の沖田艦長のこのセリフが頭に浮かんだのは、
(冗談はさておき)
熊野に「帰る」、という意識があるからかも知れない。
丹沢に踏み込んだような錯覚も
もしかしたら錯覚でないのかも知れない。

私の熊野、また逢う日まで。…



読んでくださった方、ありがとうございます。

熊野の旅路で聞いたお話 3


(さらに続きます)

「貴族はこの長距離の山道を実際に歩いたのか?」
この質問は非常に多くされるとのことで、
私もこれはぜひお尋ねしたいと思っていたのだが、
答えは以外にもイエスで少々驚いた。

輿に乗って悠々と山道をゆくマロマユゲが想像しやすいのは
私だけではないと思うが、
以外にも皆、自分の足で歩いたのだという。
これには成程と納得する訳があるのだが、
要するに、自分で歩いて艱難辛苦を味わうことが
既に浄化の一端であると考えられたようなので、
(この辺り、記憶が曖昧で表現は若干違うはずです、ご注意ください)
人に運んでもらっては意味がない訳だ。

これなら、蹴鞠や筆より重いものを持ったことがないヘタレであっても
自分で歩いたのだ、という話には頷ける。

hana ordinary 花「貴族に恨みでもあんの?www」

sora scared そら「所々に悪意を感じるでしゅ!」


まぁ、なんだか意外ではあるけども、
皆さん、真面目に歩いたようだ。

(小声)藤原定家が輿に乗っていたのは内緒にしておこう。







読んでくださった方、ありがとうございます。

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