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楽観主義


私はどうにも楽観主義なところがあって
時々自分でも呆れてしまうことがある。

大きな失敗をしても、
物事を必ず表裏一体で考える私は
今のその禍の後には
必ず福があると信じているのだから、
精神的なダメージはほとんどない。
むしろ、その禍によって
将来の福が約束されたようなものだと
喜んでいる始末である。
ここまでくると最早手に負えない。

然し、これは決して根拠のない話ではない。
私はこれまでの人生で
禍をきっけけに努力することをしてきた。
天は必ず、積んだ努力には
相応の報いを以て応えてくれる。
それを経験で知ってのうえでの信仰なのだから
自分では少々誇りに感じたりもしている。

私の楽観主義は
崇高な能天気である。




いつも読んでくださっている皆様、有難う御座います。
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血の滲みと歯の喰いしばり


血の滲みと歯の喰いしばり
これが人生最大の楽しみだと以前述べた。

その考えを改めるつもりはないが、
血が滲んで歯を喰いしばるほどの苦境というのは
実際その渦中に在れば
これがなかなかに壮絶なものだ。

精神的な重圧というものを
かつてこれほどに感じたことはない。
私は今、それほどの艱難辛苦を正に
今、正に経験中である。
いつ崩れるか知れないトンネルの中を
手探りで進む恐怖は
ある意味で貴重と云えなくもないが、
矢張り、出来れば回避したいというのが
本音かも知れぬ。

これが本当に人生最大の楽しみなのか…?

一瞬ヘタれそうになったが、
いや、待て待て!
苦しんだら苦しんだぶん、
それを乗り越えようと努力するはずなのだから
これはまたとないチャンスに違いない。
この苦しみがあるだけ成長という反動も大きいはずだ。
ならば己に云おう! おめでとう、と!

うむ!
己よ!この苦境に、おめでとう!






If it doesn't challenge you, it doesn't change you.

いつも読んでくださっている皆様、有難う御座います。






新九郎譚 「年末」


新九郎譚「年末」

日本で年末と云えば師走と名がつくほどに
忙しいものというのが常識ですが、
我らが新九郎君の職場はちょっと違っています。

新九郎君の部署は
彼以外は皆米人で、
彼らにとっての年末は所謂
<Holiday Season>
ということで…

せわしい日本人から見れば
狂気としか思えない、
ゆるやかなペースで毎日が進行するのだそうです。
それも、
11月終わりの感謝祭から1ケ月間も。

その日の朝も、
背中に炎をまとって励む新九郎君の横で、
米人たちはホットプレート3台と
トースターをフル稼働させて、
パンケーキやソーセージ、卵料理にマフィン、と、
ホリデーシーズン・ブレックファーストを
悠々と楽しんでいたそうです。

しかし、
新九郎君には年内に終わらせたい仕事が
それはもう山ほどもあり、
とてもそんなイベントを
楽しんでいる余裕などありません。
能天気な呼びかけをやんわりと断りつつ、
ただ仕事に集中するのみです。
新九郎君の耳には楽しい歓談は聞こえませんし、
美味しそうな料理の匂いも感じません。

さぁ、その目はいよいよ血走り、頬はこけ、
切羽詰まった典型的な
年末の日本人そのものといった勤労っぷりで
新九郎君はひたすらキーを叩いています。

ところがこんな時、
仕事というのは常に予定通りにはいきません。
しかも、焦れば焦るほど、
進捗は滞るばかりで
時間の割にほとんど進まない現実に
絶望したり、呆れたり、
時には妙におかしくなりながらも、
新九郎君が七転八倒、四苦八苦、
苦心惨憺、喘ぎ、もがきながら、
諦めよう、いやまだいける、なとど
自問自答の戦いを繰り返し、
涙と汗と血の成果を
延々とPCに刻み続けていたその時、

バチッ…!


劇的な音と共にブレーカーが落ち、
新九郎君のPCの画面は真っ黒に。

隣の会議室では、
米人たちが半焼けの料理を前にして
オー!ノー!などと頭を抱えていますが、
新九郎君は最早、もう何も云えずに一瞬放心し、
それから段々と無慈悲な現実を
認識しはじめて、
それでもとにかくブレーカーを戻そうと
あたふたと走り回りますが、
なんと問題はもっと深刻なことがわかり、
結局、修理を担当する部署に連絡して
支援を待つことになったのだそうです。

新九郎君によると、
もう笑うしかなくて大笑いしたとこことでしたが
その笑顔がどれだけ引きつっていたのか…

いやはや彼の人生は常にドラマチックです。




いつも読んでくださっている皆様、有難う御座います。

楽しみ


人生最大の楽しみは
歯の喰いしばりと血の滲みだと云う。

この考え方は、今まさに危機に直面している時、
陥った状況に絶望せず、
自らを奮い立たせる
カンフル剤的な役割を果たすし、又、
困難とがっぷり四つに組み合っている時に
勝負を分ける最後の根性を絞りだす
精神の推進剤としても機能する。

こうして、艱難辛苦に打ち勝った後、
戦いの軌跡を振り返って
己の功績に胸を張ってこう云うのだ。

人生最大の楽しみは
歯の喰いしばりと血の滲みだ。


そして小さくガッツポーズを作ったら、
凡てを忘れて
次の戦いへと身を投じてゆく。

これが男の人生である。







私は文学をこよなく愛していますが、
実は漫画も愛しています。
魔夜峰央の教養、手塚治虫の崇高、荒木飛呂彦の芸術、と、
好きな漫画をあげればきりがありませんが
島本和彦という人の精神論は
漫画という手段で表現されることによって
最早実践道徳の一つのジャンルにさえなっていると、
そこまで思うほどの力強さがあると思います。
今回は、私の中の島本魂を文章にしてみました。

それにしてもこの方、幸田露伴と対談したら
さぞ面白かったろうな、と思います。



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