雪の朝


昨夜の雪に窓の外は真っ白だ。
快晴の青とのコントラストに思い出すのは
花とそらのいたあの日々だ。

こんな朝は、慌ただしく支度をして
真っ先にドッグランへ向かったものだった。

誰にも踏み荒らされていない
真っ白なドッグランに
花とそらを解き放つと
子らは大はしゃぎで走った。
確かに素晴らしい日々だった。

過ぎ去った過去に頬を緩め
楽しかったよね、と、語りかけた。
そうだ、私たちは幸福だった。






いつも読んでくださっている皆様、有難う御座います。
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新九郎譚 「スーパーヒーローを問う」


さて、今回は又、我らが新九郎君から聞いた
馬鹿々々しくも微笑ましいお話をいたしましょう。
新九郎君の職場はほとんどが米人でありますので、
本邦の日常では決して聞かれないような
奇妙な会話が日常的に交わされるそうです。
正に、日常の中の非日常。
屹度お楽しみいただけるかと思います。




「スーパーヒーローを問う」

以下、新九郎君の職場で交わされた
あるアメリカ人達の青筋立てた議論です。
登場人物は、
BOSS(職場の長)
部下A
部下B
部下C
女性部下

ト、なります。
皆、アメリカ人で、立派な大人たちです。


BOSS 
「スパーマンこそが真のスーパーヒーローだ。
これはアメリカ国民であれば当然の常識として認識している事実だ。」

部下A
「バットマンは勝つための工夫をしますが、
スーパーマンはただ力押しで勝つだけです。
面白味がありません。」

BOSS
「面白い必要があるのかね?
彼はやるべき事をやっているだけで、
キミを楽しませる必要はないのだ。
彼の任務はエンターテイメントではないのだよ?」

部下A
「いや、そのエンターテイメントこそ、彼が生み出された理由でしょう?」

BOSS
「よく聞きたまえ。
スーパーマンは其の名が示す通り「スーパー」ヒーローなのだ。
一方、バットマンは単なるヒーローだ。そこに大きな差がある。
更に云うならば、スーパーマンは現実的だが
バットマンはてんで空想漫画の主人公ではないか。
スーパーヒーローとは呼べないな。
せいぜいSFヒーローだ。」

部下A
「スーパーマンは異星人なのだから、名前を変えるべきです。
スーパーエイリアンとすべきでしょう。」

BOSS
「彼はスーパーヒューマンなのだからスーパーマンで問題ない。
論点のすり替えはやめたまえ。
私たちは、活動の内容を議論しているのだ。」

部下A
「いや、彼はヒューマンではありません、エイリアンです!
これは事実ですよ!」

BOSS
「スーパーマンが地球生まれでないから人間でないと云うわけか。。
では、キミは、
アメリカ生まれでない人間を
ヒューマンでないと定義するわけだな?
それは人種差別主義者の考えだ。恥を知りたまえ!!」

部下A
「スーパーマンは弾丸より速く飛んで
ビルから落下中の人を救ったりしますが、
その速度でビルから落ちている人と接触すれば
つまりそれは
高速移動中の物体同士が衝突しているわけですから、
双方ただではすまないのではないのですか?
映画の映像は捏造に違いありません。」

BOSS
「彼は”スーパーマン”なのだ、そこが重要だ。
彼がスーパーである事を忘れてはならない。」

部下B
「みんな、忘れていませんか?
スパイダーマンこそが真のスーパーヒーローですよ。」

BOSS
「何を以てして彼を”スーパー”と呼ぶのだ?
あれは気味の悪いクリーチャーだ。」

(議論が続く)

部下C
「キャプテンアメリカはあまり好きではないなぁ。」

BOSS及び、その場の全員
「正気か?彼はキャプテン『アメリカ』だぞ?
おまえは愛国者ではない!!」

(一同に動揺が走る)

BOSS及び、全員
「おまえさてはテロリストじゃないのか? 
こいつは共産主義者に違いない!!」


ここで女性が登場。


BOSS
「キミが最も好きなスーパーヒーローは誰だね?」

女性部下
「スーパーマンね。
なんたって彼はボディが最高にセクシーだわ!」

BOSS
「うむ、キミはよくわかっている。
女性に人気なのも、スーパーヒーローの条件なのだ。」

女性部下
「バットマンはお金持ちなのが魅力だけど…
顔が見えないから不安だわ。
マスクを取った顔が醜かったら、と思うと。」

BOSS
「ではあのクリーチャー(スパイダーマン)など論外だな。」



…などト、この様な議論が延々続いたのだそうです。

バットマンファンの人がバットマンを賛美すれば、
スーパーマン信者のBOSSが
「バットマンはリッチマンであるにも関わらず
女遊びを一切しない。この点は尊敬しよう。
しかしだ!
何故、彼は女性を侍らせずに
ロビンなどという少年をパートナーにしているのか?
あれはバットマンがゲイである証拠ではないのか?
キミたち!
ゲイをスーパーヒーローと呼んでいいものだろうか?
やはり、スーパーヒーローの名が相応しいのは
その名の通り、スーパーマンだけではないのか?」
ト、口角泡を飛ばして問いかけるなど、
議論は白熱してやまなかったという事でした。

こんな熱い議論を日常的に楽しめる新九郎君を
少々羨ましく思います。 (少しですが)






いつも読んでくださっている皆様、有難う御座います。

冬着は出し惜しむべし


2月を目の前にして
遂に冬服を出すに至りました。

これまでの通勤は、
春秋ジャケットで
颯爽と自転車を飛ばしていたのですが、
さすがにちょっと寒くなってきました。

指は寒いを通り越して痛いし、
つま先にいたっては
どうやら霜焼けになってしまったようです。

しかし私は、厚着は甘えだと思っていますし、なにより、
我慢する自分の姿に美学を感じているので
そのことが支えとなって薄着でしたが、
残念ながら、
現実との折り合いをつける時がきてしまったのです。

私が冬用のジャケットを出し惜しんでいたのは
もうひとつ理由があります。
後ろにもう一つ心強い存在を控えさせておいて
心に余裕を持つ為でした。
持っているもの凡てを出し尽くしてしまったら
もはやそこに余裕などありません。
河を背にして陣を敷くようなものです。
奥の手は軽々しくださない、という言葉に通じますし、
もしかしたら、手の内を明かさないとも解釈できるので、
能ある鷹は爪を隠す、という言葉と、
どこかで意味を共有している可能性だってあるのです。
そういった陽性の性格を秘めた行為であるならば、
薄着は最早、兵法といっても過言ではないでしょう。
切り札はとっておくもの、なのです。

と、まぁ、服装にもその法則が当てはまるか
いろいろこじつけてみましたが、
よく考えたら、あるものは使え、に勝る法則はないので、
風邪をひく前に馬鹿々々しい習慣はやめました。
最近ちょっと疲れ気味です。


(昔は意味もなく、3枚以上着たら負け、と思っていました。
なんだったんでしょう。)


hana ordinary花「まったく意味がわからんぞなwww」

sora mumuそら「・・・・・・・・・ (はむぅぅぅ~)」





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ドッグランにて


このドッグランはあれから何も変わらない。
相変わらず飼い主たちの社交や情報交換の場であり、
ワンコたちにとっては仲間たちと遊び、じゃれ、
そしてただひたすらに駆ける為の
冒険の草原であるのだ。

きっと花とそらも、
そしてかつてこの場所で遊んだ多くの仲間たちも、
風となった自分の存在の変わり様など気にもとめずに
仲間たちと走ることがあるのだろう。
そして彼らを知覚出来るのはきっと同じワンコたちだけで
彼らも又、実体をもたないその存在に何の疑問も抱かずに
一緒に走っているのに違いない。

彼らは存在の方法を異にし、別々の時の流れの中にあり、
違う現象を根拠として起源を成しながらも
その純粋な魂はぴったりと重なり触れ合うのだ。


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