沈む夕陽に (APR16)


そらくんの活躍が続いたので、
このあたりで花ちゃんにも登場してもらいましょう。
 

相模川のこの公園で、
何度この子たちと夕陽を眺めた事だったでしょう。
一つひとつが、大事で美しい思い出です。









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沈みゆく夕陽を
みつめるHANA


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この子なりに
<なにか>

感ずることがあるのだろうか・・・








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いつも読んでくださっている皆様、有難う御座います。
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山奥で暮らしたい(APR16)


過去のブログを読み返しておりましたら、
ちょうど三年前に、以下のようなこと(↓)を書いていました。

一体何をそんなに疲れていたのか、
今となっては全く、
その原因のほんの断片すらも覚えてすらいないのですが。… 

しかしそれでも、花とそらがいてくれたおかげで
何とかやってこれたのだと思います。

さぁそれでは、またまたそらくんの名演技を
銀河鉄道の世界と共に。。









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ぼくはもう遠くへ行ってしまひたい

銀河をゆく あの汽車に乗って






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というくらい、
これを書いた当時(先々週くらい)は疲れてました


ただでさえ、
すぐれた作品をまるで他人事のように読むことは出来ない性質なので・・・

ジョバンニとのシンクロ率が400%を超えてました。



hana ordinaryHANA「ぷす~www」





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お気に入りのこの一冊 (APR16)


宮沢賢治関連でいろいろ書いてきました。
本があり、花とそらがいて、
世界は明るく何の憂いもない毎日だったように思います。









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山頂にて


少し前のことであるが、
私は甲斐のある山に登った。

山といってもそこは景観地で、
様々な地球の運動によって現出した
奇怪な岩々に地学的な歴史を感じながら
ハイキング用にしっかりと整備された小径を
登るだけの事ではあるのだが、
数時間の登り道は、まぁやはり、
ちょっとした登山といっても叱られはしまい。

さて、肩で息をしながらなんとか頂上に到着したが、
そこで私は驚きの光景を目にした。

頂上に近づくにつれて、
なにやら登山とは無縁のハイカラな姿の若者たちが
やたらと目につくようになったのは
この為だった。

なんと、山の裏側には舗装された
大きな道路が通っており、
たくさんの観光バスがひっきりなしに
人をはきだし、飲み込んでいたのだ。

ほほう、なるほど。
この手があったか。

私は思わず手を打って、うむ、ト頷いたが、
山岳信仰と山道を登る苦行がセットであるかのように、
頂上から眺める美しい景色は
苦難を乗り越えた者にのみ与えられる
特権でなければならないはずなので、
不公平だ、などという思いも、まぁ、あるにはあった。

私の考えだと、
山頂に立つ者の顔とは厳しくも爽やかで、
汗に輝いていなければならない。
決して乗り物疲れの
不健康な疲労の表情ではいけないのだ。

それは、
身体を動かしてきた者のみが出せる表情、
厳しく寄せた眉の間には縦皺が深く刻まれ
目は遠くを見るような虚ろな半眼であり
その口は荒い呼吸にあえぎながらも
水筒につめた清水を喉を鳴らして一気に飲み干し
全身で水の有難さを感じつつ
同時に何かを達成した歓びに打ち震え、
疲労の中にもどこか清々しい爽やかさを漂わせて
厳しいなかにも幽かな微笑を含んでいなければならない、ト云う
複雑なものであるべきなのだ。
決してつづら折りの後の
車酔いの表情であってはならない。

…などと考えつつも、
時間の短縮と手間を考えたら
やはり車のほうが便利だな、ト思いなおし、
コーヒーでも飲んで一休みするか、と、
機嫌を回復した私はすっかりくつろいでいた。

使えるものは使って然るべき、というある旅の話。




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線香の火


夕刻に
一人薄闇の部屋で花とそらに線香をあげた。

直立した線香を
ずっと見つめていると気付くが、
光の加減は決して一定ではない。
薄っすらと呼吸するかのように
脈々と息づいている。
時折灰が崩れて光量が出し抜けに
増すこともある。
まるで生きているかのようだ。

然しやがて、
全ての生命がそうであるかのように、
濃い橙色の光は急速にしぼんでゆき
そして静かに消滅した。

何かの終わりに対して
私はもうひどく敏感になっている。
こんなひっそりとした現象にさえ物の無常を感じ、
命の終焉を重ねてしまう。

この光も私の前から去ってしまうのか、と、
むなしい思いで立ち上がった時、
香炉の底に、
ほんの一点のやわらかな燠の火のような輝きが見えた。

火は健在であった。

「自分は此処に在る」
そう主張しているようであった。




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天地に


花、そらよ。
私は今日もこうして君たちに語りかけている。
もはや君たちの形はないが、
それでも関係を確かめるかのように
私は君たちと対話を続けるのだ。

そうだ。
私たちは別々の身体かもしれないが、
元々、魂はずっと一緒だったはずだ。
そうして寄り添って、
もう数え切れない程の生を共に旅してきたのだ。

互いに頼りあって不離一体であるからには、
どうして君たちに語らずにおられよう。
君たちも、又、懸命に耳をかたむけてくれている。

君たちの囁きは風の音となり、
月の光となって私に届いている。
鳥のさえずりや水の流れ、
揺れる葉が生む微かな振動、
君たちは私に語りかける。

自然に還った君たちは
もはやこの世界の一部となった。
この美しい天地が君たちなのだ。




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いつも読んでくださっている皆様、有難う御座います。


夢をみた。
いなくなった子らを
大声をあげて探す夢だった。

自制の効かぬ夢の中では
大声は次第に
なりふりかまわぬ怒号のようになり、
私は大いに取り乱して
やがてハッと目を覚ました。

それでもやっぱりこの現実にも、
花とそらはいなかった。
真夜中の孤独の底で
がっくりと視線を落とした時、
その先に一枚の葉書が白く浮かびあがった。

それは月からの手紙であった。
カーテンの隙間から射し入る月光が、
葉書となって私に言葉を届けたのだ。

月は語っていた。
花とそらが、如何に私を愛しているか、を。
私は天空に輝く月を見上げ、
この苦しい胸の内を語った。

墨流しのような幻想的な薄い雲の向うで、
月は静かに、私の話を聞いていた。




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いつも読んでくださっている皆様、有難う御座います。

宝永にての物語 (MAR16)


2014年10月に記載したものですが、
自分で何度か読み返しているうちに
再度掲載したくなりました。


思い出深い宝永の山です。




日本一の名山、富士。

一見完璧な調和ともみられる
そのなめらかな円錐の山体には、
実は南斜面に大きな噴火の痕跡があり、
1707年宝永年間に噴火したこの火口は
宝永火口と呼ばれている。
美しいうなじのような傾斜につけられた
大きなこの傷痕は
何とも痛々しくはあるものの、
地下深淵に押さえつけられている
巨大なエネルギーの存在を連想させ、
学術的浪漫を大いに感じさせるものであるが、
同時に、強い神秘的畏怖も感ずる。

学問の視点からでなく、
心と魂と生命の目を通して「感じる」その姿。
人というちっぽけな存在を制圧するのに、
何の手間も伴わないその圧倒的すぎるパワーからは、
(象が蟻を踏み潰しても気付きもしない、といった)
現実的な存在を超越した形而上的な「何か」を
連想せずにはいられない。




先日のこと、私はその宝永火口/宝永山を歩いてきた。
火山学的に多くの興味深いスポットを有するこのエリアは
フィールドスタディにもってこいの場所だ。
スコリアに覆われた急坂は私の心身を疲労困憊させたが、
素晴らしき浪漫の山は私の知的好奇心を充分以上に満足させた。

快心の心持で歩く帰路でのこと、
私は突如、灌木の隙間からこちらに向けられる視線に気付いた。
疲労でぼんやりとしていた意識に、
静かに落ちたひとつの水滴のようなその視線は、
瞬時に私を覚醒させた。

おぉ、なんだろう、
この優しい視線は何処かで感じたものではなかったろうか。……

視線の主を求めたその先、
黒い地面と乾いた潅木、冷たい強風が吹く荒涼とした大地のそこには、
半透明な鹿のかたちをしたものが、すっと立ってこちらを見つめていた。

その姿を認めた時、
私の意識はたちまちのうちに澄みきった。
霧が晴れるように清らかに晴れわたった。
そうして私は、
ひとつの確信を持ちつつも、尚、戸惑いながら、
胸に湧き上って来る思いを必死に抑えつつこう呟いたのだ。

花じゃないのか……?


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忘れがたいその瞳。

そのつかのまの、真砂のようにつかのまの、
そのじっとこちらをみつめている眼差の意味を、
本当に知ったのはわたくしだけのような気がするのだ。
花よ、そうではないだろうか。
それをおまえが信じてくれるということが
すでにわたくしにはひとつの信仰のようになってしまっている。


そうしてわたくしは愛する花の眼差に
感謝の想いを込めてそっと手を合わせた。
ありがとう、会いに来てくれたんだね。……

喪われた我が愛する子は、
その時、確かに鹿の身体をかりて
私に会いに来てくれた。




山には人知を超えた叡智の存在が宿っており、
神秘の住むその地では、
この世界とあの世界との垣根が極端に低くなるのだという。
ずうっと言い伝えられてきたこの伝説を
私はその時、明確に理解し実際に体験した。

しばし、視線を以て懐かしく会話を交わしたあと、
鹿のかたちを借りた我が愛する子は、
ゆっくりと歩いて去っていった。

その後ろ姿は、辺りを覆う霧に溶け込むように薄くなってゆき、
やがて、完全に消えた。
後には、幸福に胸がいっぱいになった私だけが残った。







人が山岳信仰に至ったのは実に自然な成り行きであり
そこには何の疑問も生じない。

私にとっての「山」とは、
地球科学的現象によって生じた一つの結果であると同時に、
科学とはまた違う世界に確実に存在する精神の拠所、
生命が生まれ帰る場所、現世とは違う次元で存在する神秘が支配する地、
一言で言えば、「神の存在」そのものなのである。

それを前提としてあえて言おう。
今回の物語もまた、決して嘘や作り話とは言い切れないものである、と。
魂は確かに存在するものであり、
時として人は、そのことを事実として実感出来る機会に、
行き当たる幸運に恵まれるのだ。

追記:
この時、そらも花と一緒に来てくれていたのだそうです。
たまたまその場に鹿さんが一頭しかいなかっただけのことで、
そらくんもまた、花と一緒にいてくれたのだと、
あとから教えていただきました。
















そこは、ふたつの世界が交差する場所……

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いつも読んでくださっている皆様、有難う御座います。

斜体のセンテンスは、以下収録の「苧菟と瑪耶」より拝借しました。…

岬にての物語 (新潮文庫 (み-3-26))岬にての物語 (新潮文庫 (み-3-26))
(2005/12)
三島 由紀夫

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銀河鉄道の記憶


私はあの日、
確かに銀河鉄道に乗って夜空を旅した。

気が付くと、
きちんとお座りした花とそらが
向かいの座席に座って
私を見つめていた。
手招きすると、
ふたりは私の両脇にぴったりと
寄り添うように座った。

花とそらを撫でているうちに、
汽車はどんどんと
十字架の駅へと近づいていった。
空高くにのびた白い十字架の姿は、
静かに、厳粛に、
銀河の闇に浮かびあがっていた。

やがて、マリア様に連れられて
花とそらは汽車を降りた。
振り返り、振り返り、
名残惜しそうにこちらを見ながら、
ふたりは讃美歌のむこうに消えていった。

その時、
ふたつの新しい星が天の川のほとりに
美しく輝きはじめた。

進みだした汽車の窓から
双子の星がどんどん遠ざかってゆくのを見ながら、
私はそれこそ
声をあげて泣きたい気分であったけども、
神さまの元に帰った子らを思い、
全ては元に戻ったのだ、と、
懸命に自分に言い聞かせた。

ずっと一緒にいたかった。
みんながそう考える。
けれども一緒には行けないのだ。


だから私は、
今この人生の切符をしっかりと持って、
目の前の世界の激しい炎や荒波のなかを
大股で歩いて行かなければならない。
そうしてやっと、
私の時間が終わった時、
堂々と胸をはって
花とそらに再会出来るのだ。




私はあの日、銀河鉄道の窓から、
新しいふたつの星が誕生する瞬間を
確かにこの目にした。
この話が夢や妄想であると
誰に言い切る事が出来ようか。






いつも読んでくださっている皆様、有難う御座います。

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