流星の夢


ある夜、私は夢をみた。

夢のなかで私は、
夜の草原に立っていた。

広大な草原の真ん中で私は、
花とそらを想いながら
「星めぐりのうた」を歌った。

その歌は霧のように周囲にひろがって、
ゆっくりと螺旋を描きながら
星空にむかって伸びてゆき、
光輝く天氣燐の柱となった。

真っ白な柱が
高く高くそびえたったとき、
星がひとつ夜空を流れた。

私は流れ星に願いをかけた。

「どうか花とそらを返してください。」




自分で呟いた声で目が覚めた。

夜は長く、
静かだと感じた。













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森 三樹三郎

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花そら双子星 ~秋風に舞う枯葉たち~ (OCT13)


以下、昨年2012年の秋に記した「花そら双子星」です。
思えば、無意識の領域で常に死別の恐怖と戦っていたのかも知れません。
そういった心の何処かに潜む何かは
日常の言動や行動に滲み出てくるものです。





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(On the west bank of the Milky Way's shining river, you can see two small stars.
These are the little crystal palaces where the twin stars, Hana-chan and Pokkun, live.
All night long, Hana-chan and Pokkun sit with straight backs at their palaces
and sing the song called "HOSHIMEGURINOUTA".
This is the duty of the twin stars.)


秋風に吹かれた枯葉たちが、
花ちゃん童子とぽっくん童子の
足元に舞い降りてきました。


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夏の間、
あんなに青々と生い茂っていた葉たちが、
こんなに乾いてカサカサになってしまうなんて・・・

ぽっくん童子が申しました。

「なんだか僕、悲しい。」



「いいえ、悲しく感じることはありません。」

花ちゃん童子は申しました。



この枯葉たちは、
これから土にかえるのです。

その土がまた、草や木、虫たちを育て、
新たな生命を養ってゆく。

命に終わりはありません。
みんなでつながって
未来に向かってゆくものなのです。

<だから悲しむことなんてないのですよ>







~ 秋風に舞う枯葉 ~

これは彼らが
新しい世界を作ってゆくための

旅立ちだったのです。







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吹けよ、吹け吹け、秋風よ



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この葉もあの葉も
連れてゆけ



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飛べよ、飛べ飛べ、枯葉たち



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空いっぱいにひろがって



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秋の夕日に旅立てよ



花そら双子星 ~秋風に舞う枯葉たち~

おわり












まこと、素晴らしき日々で御座いました。

まるで昨日の事のようであり、
遠い夢のようでもあります。。

焦らず静かに生きるが肝要


以下、チェーホフ著「三人姉妹」より

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何の為に私たちが生きているのか
何の為に苦しんでいるのか

わかるような気がするのです。





そんなものかもしれない。

楽隊の楽しい音楽でも聴きながら

何も考えずに
風に吹かれて座っているだけで


ふと、
気持ちが切り替わるきっかけをつかめる
そんな一瞬に出会えるかもしれない。


急には無理だろうけども

小さな「きっかけ」を積み重ねてゆくことで
きっと

きっとまた笑って
あの子たちを語れる日がくるだろう。
















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思案の敗北(太宰治)より


私は今、懸命に自分を誤魔化している。
他なし、きみたちを死なせたくないからだ。

きみたちが死ねば、
きみたちの空席がいつまでも私の傍に在るだろう。

きみたちがが生前、
丸まって寝ていた柔らかく窪みを持ったクッションが、
いつまでも私の傍に残るだろう。


このカウチは、永遠にきみたちの寝床として、空席のままに存続する。



ああ、私の愛情は、私のこの盲目的な愛情は、

なんということだ

真綿で首を締め付けるように
ゆっくりと私を苦しめ続ける。
















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この雨の日にあなたたちをおもう


台風の接近で、
まだ1500時過ぎだというのに、辺りが暗い。

こんな日は、時間を思い違いした花そらが、
夕御飯を要求してよく大騒ぎしたので

私は苦笑いしながら
「まだ早いよ?」と、
ソワソワする子らをなだめたものだった。

あの日々はもはや過去となってしまった。




家の中は薄暗く静かで、
雨の音だけが聞こえてきます。

あなたたちが駆け回る音もなく、
遊ぶ楽しさにほえる声もなく、
雨の音だけが沁み入るように
この静寂に響いています。

いろんな事がありました。
生活にあなたたちがいました。
みんな思い出になりました。
私はあなたたちを愛しています。



























先日、庭に Flat Coated Retriever の看板を取り付けた。


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ここはいつまでも花ちゃんそらくんのお庭であるのだ、と
そんな思いを込めて取り付けた。




その一人は親鸞なり


一人居て喜ばは二人と思うべし
二人居て喜ばは三人と思うべし
その一人は親鸞なり


親鸞「御臨末の御書」より



松原泰道師は親鸞のこの言葉を

一人居て「悲しまば」~

と読み換えて、
著書の中で紹介されています。


私はそれを

「一人で悲しんでいる時は二人と思いなさい。
 二人で悲しんでいる時は三人と思いなさい。
 その一人は親鸞である。
 貴方が悲しんでいる時、
 親鸞は必ず貴方の傍にあって一緒に悲しむのだ。」



と、自分に理解しやすいように文章化し、
何かあった時は思い出すようにしています。



そしていま、

必ず一緒にいてくれる
なにか大いなる存在を感じています。




















あまりに解釈だけが一人歩きすると、
唯円に呆れられちゃいますね。


あざなえる縄の如くに


悲しみは姿を変え形を変えて、
繰り返し何度もやってくる。

でもその後には
必ずまた幸福がやってくる。

姿を変え形を変えて、
繰り返し何度もやってくる。







この先にあるはずの、まだ見ぬ大切な何か。
それをしっかりとみすえていれば
私はもっと強く生きてゆける。

そうだ、決して挫けはしない自分になれるだろう。





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空は何処までも青くひろがる


生きていれば、

悲しみは姿を変え形を変えて、
繰り返し何度もやってくる。

今はその中で
静かな涙に濡れる毎日をおくっているが

ふさぐ顔をあげたその先の、
その空の深い青さには本当に救われている。



なんという静けさだろう

なんという平和だろう

なんという荘厳さだろう


こんなにも空は青く! 高く! 広いものだったろうか・・・!










見よ、世界は美しい・・・!




こうして明るい陽をあびながら空を見上げていれば、
きっと、先へ進むきっかけが見えてくる。




OCT13 lookingupbluesky





なんという静けさだろう なんという平和だろう なんという荘厳さだろう

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甲斐武田神社にて


甲斐古府中の武田神社

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かつて、花そらも一緒に御参りしたこの
歴史ある由緒ただしい武田家の館跡・・・


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そうだ、確かにこの場所に信玄公がいらしたように、
花とそらもここにいたのだ。。

わたくしの、心から愛する花とそらが・・・























* こちら、武田神社には大恩があります。
そらが亡くなって後、信玄公に生きる力を分けていただこうと、
花とママとこちらにお参りした時のこと。

神域であるので花は敷地の外で待たせてもらい
ママと交代でお参りさせていただいたのですが・・
(チッチなどしてしまっては一大事なので)
その時、神主様とおぼしき方が次のようなお声をかけて下さりました。

「ウチは大丈夫ですので、ワンちゃんもどうぞお入り下さい。」



私たちはこの時、本当に救われる思いでした。


大切な家族、そらを失った悲しみに
思い出の地である甲斐を訪ねはしたものの、
やはり花を神域に入れるのはいささかためらっていたところに
(再度記しますが、チッチの心配があったので)

このような、かくも慈悲深いお言葉。

おかでさまで、三人そろってお参りをすることが出来ました。



民を領民を、家臣を愛した信玄公の御心は
今も甲斐に生きておりました。。



武田の不動明王様


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不動明王様は、
悪を懲らしめ衆生を救済すると固く誓われた。

その決意の様が、
厳しい御顔の表情に表れているわけであるが・・・

その御心は、弱者に対する慈愛の念に満ち満ちている。



(梵天丸ではないが)

わたくしも、かくありたいと思う。




















心頭滅却すれば火もまた自ずから涼し で、有名な・・


26OCT12 258erinji


甲斐恵林寺にて。



不思議な寝息


遊びつかれた花そらを後部座席に乗せ
家路に車を運転していると

ふと、花そらの寝息が聞こえてくることがあった。

走行中であるので
本来ならばそんな幽かな音は聞こえないはずなのだが

周囲の雑音とはまったく違う聞こえ方で
不思議に響いてくるその

<静かで微かな安らぎの寝息>



車外からの雑音は、
窓を閉め切った後のような
遠く薄々とした音となり

花そらの寝息だけが
静かに然し力強く

まっすぐに私の耳に響いてくる。




そんな不思議な体験におぼえがあるのは、
きっと私だけではないはず。。








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ありがとう、花ちゃんそらくん


遊び疲れて
車の後部座席で眠るキミたち・・・

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キミたちの清らかな寝顔をながめ
静かな寝息を聞いている時が

それが私達にとっての

最高の幸せの時間だった。



あの幸福、この思い出をありがとう。




これからはこうして、
キミたちに語りかけながら
感謝の気持ちをのこしてゆこうと思う。






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