花そら双子星 ~永遠の双子星~


tittle06JUN13 014




(天の川の西の岸に小さな二つの星が見えます。

 あれは、
 花ちゃん童子とぽっくん童子という
 双子のお星さまの住んでいる小さな水精のお宮です。

 夜は二人ともきちんとお宮に座り、
 一晩、天空の回転に合わせて星めぐりの歌をうたいます。

 それがこの双子のお星様の役目でした。)




天空の双子星、
花ちゃん童子とぽっくん童子はいつも一緒です。

今日も二人は連れ立って、
タンザワの萌える緑の草原を
仲良く歌ひながら歩いております。



あかいめだまの さそり
ひろげた鷲の  つばさ
あをいめだまの 小いぬ
ひかりのへびの とぐろ

オリオンは高く うたひ
つゆとしもとを おとす
アンドロメダの くもは
さかなのくちの かたち

大ぐまのあしを きたに
五つのばした  ところ
小熊のひたいの うへは
そらのめぐりの めあて



透明な貝殻でこしらえた首輪を
カチャカチャと鳴らしながら

二人の童子は
何処までも寄り添って

ずうっとずうっと

歩いてゆくのです。



僕たち、何処までも一緒にゆこう。

えぇ、きっとそうしましょう。
わたくしたちは、
四人でひとつの家族なのですから。。












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はなそら双子星 楽しいお買い物


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(天の川の西の岸に小さな二つの星が見えます。

 あれは、
 花ちゃん童子とぽっくん童子という
 双子のお星さまの住んでいる小さな水精のお宮です。

 夜は二人ともきちんとお宮に座り、
 一晩、天空の回転に合わせて星めぐりの歌をうたいます。

 それがこの双子のお星様の役目でした。)




花ちゃん童子とぽっくん童子が
アヤシエの町をお散歩しておりましたら、

新しいケエキ屋さんが
目にはいりました。
童子たちは甘いモノが大好きです。


HANAc10APR13 069

SORAc10APR13 076



わくわくしながら
二人はケエキ屋さんに
はいっていきました。


「はい、全部で1000Yです。
 大丈夫ですか?
 お金はお持ちですか?」


A23MAY13 076TS

B23MAY13 048TS





みんなが困っておりましたところに、
初老の紳士が入店してまいりました。

「おや、これは珍しい。
 天空の童子さまたちではありませんか。
 どうなされたのです。」

「実は僕たち・・・」



童子たちが事情を話しますと、
紳士はこう云いました。

「ようございましょう。
 では童子さまたち、銀笛はお持ちですね?
 ぜひそれを吹いてみせてはいただけませんか。
 ぜひお願いします、ぜひ。」

「かまいませんが・・・」
「では。」


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ヒャラリラリラリラ♪
(オリオンはたかくうたひ♪)


ヒャラリラリララリラリ♪
(つゆとしもとをおとす♪)


・・・・・♪









「すばらしい音色です。
 天空の笛が聴けるなんて、
 いやはや、わたくしは幸せ者です。

 うん、今日は実にいい気分だ!
 わっはっは!」


紳士はステッキをくるくると回しながら
大きなおなかを
ぽんぽんと叩いて笑いました。

「どれ、ケエキのお代はおいくらでしたかな?」

「えっ、そんな。」
「僕たち、そんなつもりじゃ・・」


「いえいえ、いいのです。
 ぜひそうさせて下さい。
 いいえ、そうさせていただきますよ、
 わっはっは!」

「では、いただきます。」
「あ、ありがとう。。」




童子たちは大変に恐縮してしまいましたが、

併しケエキを一口ほおばると
それまで固くこわばっていた
童子たちのお顔が

とたんに子供らしい無邪気な笑顔となりました。





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endtittle19DEC12 013



双子の星 (英語版 宮沢賢治絵童話集)双子の星 (英語版 宮沢賢治絵童話集)
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宮沢 賢治、支倉 美雪 他

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hana happyHANA「てかコレ、童子たちお買い物してなくね?www」



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花そら双子星 白木蓮のたおやめ


twinstars23MAR13 056tittle


(天の川の西の岸に小さな二つの星が見えます。

 あれは、
 花ちゃん童子とぽっくん童子という
 双子のお星さまの住んでいる小さな水精のお宮です。

 夜は二人ともきちんとお宮に座り、
 一晩、天空の回転に合わせて星めぐりの歌をうたいます。

 それがこの双子のお星様の役目でした。)







遠いむかしのお話です。

あるところに、
それはそれは美しいたおやめがおりました。
名をお江といいました。

お江は、あるとても立派な武将と
愛し合う仲でした。
その益荒男、
名を源二郎といいました。





山が紅葉にもえる秋のころ、
世はいくさとなり
源二郎は出陣してゆきました。

堂々たる騎馬武者の列を

お江は
花ちゃん童子、ぽっくん童子と一緒に
静かに見送りました。





「源二郎さんは立派です。
 あの勇ましい赤備え、僕、憧れる。」

「すぐに勝利して帰ってらっしゃいます。
 えぇ、きっとそうですとも。」


二人の童子たちと共に、
お江は源次郎の帰りを待ち

日夜その無事を祈っておりました。


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遠い北国でのいくさは熾烈を極め
季節は冬となりました。


寒風に凍りつく林の中

仰向けに倒れた鎧の袖も草摺の端も
みな白い雪におおわれながら

源二郎は

木々の間からわずかにみえる
灰色の空をみあげてつぶやきました。


白木蓮のように可憐なあの人

あの白い花が咲く春のころ、
きっとまた笑って会えるだろうか・・・



snowcoveredwood19FEB13 WOOF 117





「雪が降ってまいりました。」

「お江さま、
 屋敷の中にはいりましょう。」


「いいえ、ここにこうしています、私は嬉しいのです。
 あの方は今きっとこの同じ灰色の空のしたで
 この同じ雪を感じていらっしゃるハズなのですから。。」


「では僕、お江さまの外套をとってまいります。」

「わたしは傘を。」


待ちましょう、みんなで源二郎さんを。


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冬が過ぎ

季節は春となりました。


それから何度も何度も
春が来ました。


そのあいだ

しなやかな、しかし決して倒れない
細木のようなお江の姿は

ずっと同じ場所にありました。



源二郎を待って待って

待ち続けたお江は



いつしか、白木蓮の木に姿を変えていました。





27MAR13 007a















春になると

今でもお江の白木蓮は立派な花を咲かせます。



咲いて

源二郎の帰りを待っているのです。



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花そら双子星 相模の川のつがい鴨



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(天の川の西の岸に小さな二つの星が見えます。

 あれは、
 花ちゃん童子とぽっくん童子という
 双子のお星さまの住んでいる小さな水精のお宮です。

 夜は二人ともきちんとお宮に座り、
 一晩、天空の回転に合わせて星めぐりの歌をうたいます。

 それがこの双子のお星様の役目でした。)




遠いむかし

まだこのあたりが
「相模のくに」と呼ばれていた頃のおはなしです。

花ちゃん童子とぽっくん童子が
相模川の堤をお散歩しておりましたら、

一人の猟師が
つがいの鴨を射ようとしておるところに
でくわしました。


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「どうかやめてください。」

「そんなことはやめてください。」



童子たちは一生懸命にお願いしましたが、
猟師の男は
きっぱりと申しまいた。



しかし童子さまたち、
 わたしたちはこうしないと
 
 <生きてはゆけない> のです。




猟師の放った矢は、
雄鳥に命中しました。





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B14FEB13 OYAMA 112d







その日の夜、猟師の男は不思議な夢を見ました。

美しい女の人が枕元で、
悲しげに泣きながら
こううたっているのです。


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女の人は男に問いかけました。

あなたはご自分が
何をなさったかご存知ありますまい
いや、ご存知ありますまい

しかし明日の夕刻、相模川においでになれば
お分かりになりましょう、
きっとお分かりになりましょう



女の人はそう云い
哀れに泣きながら行ってしまいまいた。






朝になり、
猟師の男は眼をさましましたが
夢ははっきりと心に残っておりました。

女のひとの言葉もよくおぼえておりましたので、
日暮れ時を待って
相模川へ行く決心をしました。



26JAN13 177sagami

川にははすでに
天宮の童子たちがおり

男のことを待っておりました。。



「僕、とても悲しい。」

ぽっくん童子はそうつぶやき
花ちゃん童子はジッとだまっておりました。



男は、童子たちにちょこんと頭をさげながら
いまだ半信半疑の心持ちで川岸に立ってみたのですが

はたして

そこには、ただ一羽で泳いでいる雌の鴨がおりました。



その美しい雌の鴨は
男を見るなり

水晶のようですが、しかし
何か強く決意したような

そんな気強い両目で
男を正面に見つめ

視線をそらすことなく
真直ぐに泳いで
男のすぐ傍にまでやってまいりました。



一瞬のことでありました。



鴨は

男の目の前で突然、
己の嘴を以って自分の体を裂開き

自害して果ててしまったのです。



夕陽に染まる川に
雌鴨の
悲しい絶命の声が響き


双子の童子たちは
もう目にいっぱいの涙を浮かべながら

ずっとずっと
祈り続けておりました。












猟師の男が出家して僧侶になったのは

その後すぐのことでした。





















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inspired by "OSHIDORI" written by Lafcadio Hearn (Yakumo Koizumi)







今回のお話は、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)著「鴛鴦」のオマージュです。

Kwaidan: Ghost Stories and Strange Tales of Old Japan (Dover Books on Literature & Drama)Kwaidan: Ghost Stories and Strange Tales of Old Japan (Dover Books on Literature & Drama)
(2006/07/28)
Lafcadio Hearn

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花そら双子星 丹沢になる果実


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(天の川の西の岸に小さな二つの星が見えます。

 あれは、
 花ちゃん童子とぽっくん童子という
 双子のお星さまの住んでいる小さな水精のお宮です。

 夜は二人ともきちんとお宮に座り、
 一晩、天空の回転に合わせて星めぐりの歌をうたいます。

 それがこの双子のお星様の役目でした。)





花ちゃん童子とぽっくん童子が

丹沢のお山を
お散歩しておりましたところ

目には見えない

「不思議な石の像」

に出会いました。


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この像はこの世界にあって
そこに 

(無きもの)


天空のお星さまである
童子たちだからこそ

<見て、話すことが出来る・・・>

そんな存在でした。



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石の少女が申しました。

「私はこの地に
 とりのこされて、
 眠ることさえ出来ません。

 何百、何千と
 凍える冬に絶え

 ずっとずっとここにいる者。」

 
石の子犬が申しました。

「僕はこの子と
 ずうっとこうして
 一緒におります。
 
 氷雨が降っても、雪が降っても、
 ずうっとずうっとおるのです。

 そうして
 気の遠くなるような時がたち
 
 僕たちはいつか
 
 石になってしまいました。」
 


寒風の中、
石の少女はうたいました。

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石の子犬はじっと
少女のうたを聞いておりました。

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<少女のうた><子犬の想い>

それが
繰り返されるたびに

真っ黒な木に

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冷たく堅い
氷のような果実がなってゆきました。

B19DEC12 030orange



一つ数えて家族を想い

二つ数えて夢に泣き

三つ数えて空のむこう



ただここにいよう

石となり朽ち果てたって
かまいはしない






この黒い木になる
たくさんのかたまり


(その数だけ)


二人は

(祈って)

きたのでしょう。


19DEC12 034frt





涙や悲しみや
それらすべてが結晶となった
この堅い果実を目の前にし

花ちゃん童子とぽっくん童子が
二人を想い 

強く想ったその心が
いつしか歌となって・・・



険峻極める丹沢の山々に

静かに
そして暖かく

響き渡っていました。。




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悲しい果実
いつかぬくもり
暖かな腕に抱かれて眠れ




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冷たい果実
いつかやすらぎ
安心の夢に包まれ休め




CB19DEC12 060tanz

そうして気づけ
あなたはそこで
一人で凍えてたのではない




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そうして気づけ
氷の身体に
寄り添い護りとなった命に












童子たちのうた声に包まれ

冷たく堅かった
「数え切れないほどの果実」は


いつしか

温かな安らぎの涙とともに

熟れて


静かに地上へと落ちてゆきました。



11DEC12 026TANZAWA











その時、
二人の童子は空を見上げて
確かに見たのでした。



女の子と子犬が
ゆっくりと

解放された微笑みに満ちながら
神さまの待つ天国へと昇ってゆく


その

幸福に満ちた姿を。。










19DEC12 037endtittle















双子の星 (宮沢賢治絵童話集)双子の星 (宮沢賢治絵童話集)
(1993/08)
宮沢 賢治

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花そら双子星 青空の贈り物


tittle18NOV12 029TS

(On the west bank of the Milky Way's shining river, you can see two small stars.
These are the little crystal palaces where the twin stars, Hana-chan and Pokkun, live.
Every evening, Hana-chan and Pokkun return to their palaces.
All night long, they sit with straight backs singing the song called "HOSHIMEGURI NO UTA".

This is the duty of the twin stars.)




花ちゃん童子とぽっくん童子が
お散歩をしようと

遥々天空のお宮から
イヴィーナ(EVINA)の公園にまいりましたのですが

空には黒い綿片のような雲が
たくさん漂っており

なんだか冴えない
大気の顔色模様でした。


コピー ~ 12AUG12 015


真っ黒な雲の一団が
空を覆い

辺りはもう夕暮れ時のような
薄暗さです。


黒い雲おおいつくせ 暗い空
フフンフフン ドドゥ ドドゥ

灰色の風吹き荒れろ 寒い空
フフンフフン ドドゥ ドドゥ



雲の集団は
ますます勢いづいて

おそろしい唸り声をあげながら
空いっぱいに広がりだしています。



A18NOV12 044soraTS

B18NOV12 046hanaTS


空一面に漂う
黒雲の集団たちが

だんだんと集まって
ひとつの巨大な浮遊大陸のようになろうとした

その時です。



びゅぅぅ!


烈しい突風が
二三度、吹き抜けていきました。


W30OCT12 020


地上を覆う空気の厚い層は
波をうって荒れ

竜巻のようになってうねりながら
上空へ逆流してゆきます。

童子たちの小さな身体は
今にも吹き飛ばされそうです。


「さぁ、これにつかまってください、さぁ!」

花ちゃん童子が
ぽっくん童子にロープを投げ渡しました。

blown30OCT12 021



びゅぅぅぅ!

びゅぅぅ!

ぅぅ・・・















一瞬のその嵐がどうにか静まり

ようやく辺りが
静かになったとき、

頭をかかえて地面に伏せていた
花ちゃん童子とぽっくん童子は

なにかとても不思議で
涼しげな香りを感じました。

二人の童子はその香りに安心し、
ゆっくりと顔をあげて
空を見上げてみましたところ

そこには・・・



20JUN12 134bluesky



なんと

乱暴者の黒雲たちは
何処かに吹き飛ばされていて

真っ青な空が目にみえるかぎりの
いっぱいの遠くにまで広がっていたのです。






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それは、神さまの息吹だったのです。

童子たちはいつも、
とても良い子でいらっしゃいますし
たいへん真面目にお勤めを果たしておられます。
しっかりお勉強をすることだって忘れません。

だから神さまが

ちょっぴり
助けの手を差し伸べてくださったのでした。



TGFbs21NOV12 003




「神さま、ありがとうございます。」

「僕たちきっと、これからも頑張ります。」
「えぇ、頑張ってゆきますとも。」





こうして二人の童子は、
かすかなな涼風が吹くこの公園で
とても静かにお散歩を楽しみました。

そして夜はずっと、
天の川の西の岸辺にある
水晶のお宮にきちんと座って
銀笛を吹いています。


その笛の音は

天球がうごく水車の軋みの音といっしょに

耳をすませば
いつも聞こえてくるのです。。






21NOV12 005endtittle









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花そら双子星 夕焼けに駆ける彗星(ほうきぼし)


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(On the west bank of the Milky Way's shining river, you can see two small stars.
These are the little crystal palaces where the twin stars, Hana-chan and Pokkun, live.
Every evening, Hana-chan and Pokkun return to their palaces.
All night long, they sit with straight backs singing the song called "HOSHIMEGURI NO UTA".

This is the duty of the twin stars.)






花ちゃん童子とぽっくん童子が
相模の川沿いを楽しくお散歩していましたら

いつの間にか、
帰る時間を過ぎてしまっておりました。


童子たちには

夜の訪れとともに
天の川の西のほとりにあるお宮に
きちんとすわり

空の星めぐりの歌にあわせて
銀笛を吹くという

<大切な役目>があります。

「急いで」帰らなければなりません。



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童子たちが
それはもう一生懸命に駆けていた
その時です。

突然

しゅううぅぅぅ、という音がして
青白い何かが

真っ白な航跡をのこしながら
大空高くを滑るように横切っていきました。


20NOV12 038comet





AB20NOV12 036comet


BA20NOV12 041comet



それは

童子たちととても仲の良い
彗星(ほうきぼし)でした。

彗星は、
遅刻しそうになった童子たちをみて

天の川から
いそいで迎えにきてくれたのでした。



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さあ、発ちますよ。

ギイギイギイフウ、ギイギイフウ。



ぐぅぅぅん! ぐぅぅぅん!

実に彗星は
<空のくじら>です。

二人の童子を乗せた彗星は
ぐんぐん上昇を続け

相模の川は、
あっという間に
はるか遠く遠くになってしまい

今はもう銀色に光る線にしか見えません。





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夕陽をすべる彗星くじら


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ひかりを散らして飛んでゆく


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長いしっぽの真っ白くじら


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黄金の海を突き進め










花ちゃん童子とぽっくん童子を乗せた
彗星(ほうきぼし)は

みるみる夕陽の彼方に消えてゆき


しっかりと童子たちを
天の川のお宮まで
送り届けてくれたのでした。






あとには
真っ白な航跡だけが

空にぼんやりと残っておりました・・・





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双子の星 (英語版 宮沢賢治絵童話集)双子の星 (英語版 宮沢賢治絵童話集)
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花そら双子星 秋風に舞う枯葉たち


16OCT12 029tittle


(On the west bank of the Milky Way's shining river, you can see two small stars.
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and sing the song called "HOSHIMEGURINOUTA".

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秋風に吹かれた枯葉たちが、
花ちゃん童子とぽっくん童子の
足元に舞い降りてきました。


A16OCT12 015TS

B16OCT12 017TS




夏の間、
あんなに青々と生い茂っていた葉たちが、
こんなに乾いてカサカサになってしまうなんて・・・

ぽっくん童子が申しました。

「なんだか僕、悲しい。」



「いいえ、悲しく感じることはありません。」

花ちゃん童子は申しました。



この枯葉たちは、
これから土にかえるのです。

その土がまた、草や木、虫たちを育て、
新たな生命を養ってゆく。

命に終わりはありません。
みんなでつながって
未来に向かってゆくものなのです。

<だから悲しむことなんてないのですよ>







~ 秋風に舞う枯葉 ~

これは彼らが
新しい世界を作ってゆくための

旅立ちだったのです。







SORA16OCT12 046TS

吹けよ、吹け吹け、秋風よ



A16OCT12 024TS

この葉もあの葉も
連れてゆけ



HANA16OCT12 045TS

飛べよ、飛べ飛べ、枯葉たち



B16OCT12 025TS

空いっぱいにひろがって



C16OCT12 071TS

秋の夕日に旅立てよ













双子の星双子の星
(2012/09/27)
宮沢 賢治

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花そら双子星 信州上田城へ


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花ちゃん童子とぽっくん童子は
高いお山をいくつも越えて

信州、真田の里へやって来ました。


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かつて実際に

<この地に真田一族が生きていらした>

それを考えると

童子たちはなんだか
胸がいっぱいになってしまいました。



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彼らが歩いた道を歩き

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彼らが見た景色を見て

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童子たちは
あの歴史上の英雄たちを

本当に間近に感じる事が出来たのです。



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その背中を追い続ける







目を閉じると聞こえてくる
勇ましい鬨の声

偶然とは思えない
お引き合わせ



目には見えませんが
そこには確かに

真田の一族がいらしたのです。



≪魂はずっとそこに在り続ける≫



二人の童子は
それをはっきりと感じ


偉大なる英雄たちを
歌わずにはいられませんでした。









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真田のお城は智勇のお城



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駿府の大軍退けて



C18-20OCT12 SANADA 493ueda

真田の武将は不惜身命



D18-20OCT12 SANADA 181ueda

覚悟の証の六文銭
















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花そら双子星 川は流れる


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蟹の丘のふもとを
小さな川が流れています。

花ちゃん童子とぽっくん童子は
今日はその川沿いをお散歩しています。


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不思議なことに、
花たちは川に沿ってだけ咲いていました。

もうすぐ冬がきますから
他は何処にも見当たりません。



「どうして川沿いにばかり
 こんなにお花が咲くのでしょうか?」

 ぽっくん童子がたずねました。



「この川の水は、
 丹沢の山々から流れ出たものです。
 お花を咲かせる不思議な何かがあるのでしょうか。」
 
 花ちゃん童子がこたえて言いました。



08OCT12 090twinstars







山には古くから
たくさんの神さまが住んでいらっしゃいます。

そのとても神聖な場所に
降りそそぐ雨が

やがて川となって
こうして流れてくるのです。


<清らかな土に浸み込んだ水>


その流れには

" 生命を力強くする神秘的な何か "

大いなる力が宿っているのかも
しれません。








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BC08OCT12 134


CB08OCT12 171



D08OCT12 210song







双子の星(一)双子の星(一)
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